介護の"燃え尽き症候群"は、深刻化する前にチェック...!「すぐイライラする」「孤独を感じる」など具体的な症状を米専門家が指南
介護とは、自分自身のためだけでなく、愛する人にとっても非常に重要なこと。それは分かっていても、いざ自分が介護に携わるようになると、ひとつひとつの行動や発言から、これらがどれほど"難しい仕事"であるかを実感することだろう。 【写真】記憶力、認知力を高めるために食べたい、身近な食品ベスト9 介護の話題は日本のみならず、海外でも同様にクローズアップされることの多い議題だ。アメリカでは、認知症、身体障害、知的障害、慢性疾患、その他さまざまな問題を抱える家族を介護しているアメリカ人が推定6,500万人(そしてこの数は高齢化の人口増加に伴い、今後も増え続けると予想されている)。さらに、これらの人々の36%が、現在の状況を「大きなストレス」に感じていると、アメリカ退職者協会(AARP)の最近の調査が報告している。介護されている人と一緒に暮らしていようとなかろうと、介護者は仕事、子育て、請求書の支払いなど、生活に必要なすべての責任を負いながら、家族の誰かの世話をするという重要な役目を負っている。 新型コロナ感染症の大流行により、介護の精神的な負担が過去最高になり、多くの人が介護者の「燃え尽き症候群(バーンアウト)」を経験したのではないだろうか。AARPの家族と介護の専門家であり、『Juggling Life, Work, and Caregiving(原題:人生、仕事、介護のジャグリング)』の著者であるエイミー・ゴイヤー氏(Amy Goyer)は、「最高の環境下でも、介護は信じられないほどのストレスを伴い、最大の問題のひとつは孤立であることが調査で明らかになっています」と語る。「新型コロナ感染症は、介護者が家の外に出て、他の人々と会い息抜きをする多くの機会を奪い、一方で彼らの責任を増加させました」 もしかしたら私も、介護の燃え尽き症候群になっているのかも...? そんな風に感じている人にはぜひ読んでいただきたい。消耗しきっている人、休息が必要なのかどうか分からない人にも。米専門家が、介護の燃え尽き症候群の兆候や症状を解説してくれた。