「私の居場所は日本じゃないかって…」 学校でいじめの経験も フランス人女性が日本に興味を持ったワケ
日本人の夫・ゲントクさんと一緒に、登録者数60万人を超える大人気YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」を運営しているフランス人のアマンディーヌさん。動画では、外国人とは思えない流暢な日本語で多くの視聴者を驚かせています。フランスで生まれ育ったものの、「赤ちゃんの頃から日本語に触れて育った」と話しますが、どんな幼少期を過ごしたのでしょうか。日本との出合いについて伺いました。 【動画】16歳で日本に留学したフランス人女性 母が本音を吐露 実際の様子 ◇ ◇ ◇
歳が離れた兄の影響で日本に興味
母国・フランスには「10歳も歳が離れた兄がいる」というアマンディーヌさん。子どもの頃から仲が良かったお兄さんは、日本が大好きだそうです。 「アニメはもちろんですが、ドラマを観たり、音楽を聴いたり、日本の観光ガイドブックも持っていました。なので赤ちゃんの頃から、兄が観ていたドラマ、聴いていた音楽、読んでいた本や日本の景色とかを見聞きしていたので、日本のイメージがずっとありました。フランスにいながら、自然と日本に囲まれて育った感じだったんです」 当時はまだ現在のようにサブスクが盛んだったわけでなく、動画や音楽など、日本の情報を簡単に入手できる状況ではありませんでした。しかし父親が、日本が大好きなお兄さんのために、日本の情報が詰まった雑誌を毎月取り寄せてくれたそうで、そこについていたDVDなどから日本の情報を得ていたそうです。 「あとはYouTubeですね。兄が日本の番組の切り取り動画などを観ていたので、それを一緒に観ていました」 アマンディーヌさんが話す日本語は、日本語の抑揚や語尾のイントネーションがとても自然です。幼い頃から日常的に生の日本語に触れていたためか、とくに発音の特訓をしたわけではなく、「気づけば身についていました」と話します。 日本語の読み書きについては小学4年生の頃に、お兄さんが持っていた日本語の教科書を使ってひらがなとカタカナを独学で覚えたといいます。ただし、「文法だけは難しくてわからなかった」そうで、中学生になると日本人の先生から教わるようになり、本格的に日本語を学び始めました。