迷い世代のシャツ選びは、風がぬけるシルエットの「エトロ」が正解です
連載「迷い世代の服選び」
スタイリストのおおさわ千春さんが、「何を着たらいいのかわからない」と悩みがちな“迷い世代”の大人に向けて、おすすめのファッションアイテムをご紹介する連載。今回は、自他ともに認める“シャツ好き”のおおさわさんが、最近注目しているというエトロのシャツをお届けします。
トレンドの「ジェンダーレス」を上手に取り入れられる、エトロのシャツ
私のワードローブの核になるアイテムとして欠かせない存在であるシャツ。これまで数えきれないほどのシャツを愛用してきましたが、最近、「今っぽい」シャツが見つかるブランドとして注目しているのがエトロです。 今までは、身体にピタリと添うようなミニマムシルエットのシャツを好んで着ていた私ですが、ジェンダーレスなトレンドを受けて、違うタイプのシャツにトライしたいなと思っていました。そんな時、エトロのビッグシルエットのシャツに出会い、そのエアリーな着心地に、「今のシャツの気分はこれなのね!」と開眼したのです。 シャツと身体の間に風が通りぬけるような心地よさは、今までのタイトなシャツにはなかった感覚。シルエットはバルキーですが、襟や袖口などディテールのデザインがフェミニンなので、「おじさん」っぽくならず、大人の女性にぴったりなのです。 エトロのシャツの、何とも言えないラグジュアリーな空気感を支えているのが上質な素材。イタリア・ミラノでテキスタイルメーカーとして創業したエトロは、シャツの素材も別格で、肌触りが滑らかなのはもちろんですが、身体が入った時の、空気をはらんだ表情が実に美しいのです。もちろん、色合わせや柄の華やかさも随一で、身体が入るとぐっと着る人が引き立つところはイタリアのトップブランドならでは。それでは、迷い世代の方にも是非トライしていただきたいシャツをご紹介していきましょう。
ふわりと空気をはらむよう、アレンジして着たいシャツ
オーバーサイズフィットのシャツは、襟を開けたり、袖をまくったり、裾を前だけインしたりと、着方を工夫して「中に空気を入れて着る」のが洗練されて見えるポイント。 〔写真〕 1シャツ18万400円、2イヤリング4万4000円、3スカーフ(70×70cm)6万4900円、4シャツ11万7700円、5サンダル17万6000円、6バッグ(横12×縦18.5×マチ18cm)25万3000円、7デニム16万1700円/すべてエトロ(エトロ ジャパン) 1の白いコットンポプリンのシャツは、バックがシルクツイル素材の「エトロ サマーコレクション」のプリントになっており、前と後ろで印象が異なる意外性のあるデザイン。4のコットンジャカード生地を使用したマルチカラーのシャツは、ざっくりと羽織っても絵になります。デニムに合わせて、自分なりの着こなしを楽しんで。