レッドソックス上沢直之は3A初勝利「自分の投球ができていれば結果は残せるかな」 生活についても語る
レッドソックス傘下の3Aウースターに所属する上沢直之投手(30)が16日(日本時間11日)、本拠地のマサチューセッツ州ウースターで行われたダーラムとの3A戦に先発。5回を投げて6安打4失点で4四死球5三振1本塁打だった。79球中53球がストライク。速球の最速は93マイルだった。チームは7―4で勝ち、上沢は3Aでの初勝利を挙げた。(マサチューセッツ州ウースター・杉浦大介通信員) 初回、1番ミスナーに右越え二塁打、3番スミスに左前適時打を許し、10日(同11日)の前戦同様、打者3人で先制点を奪われたものの、2回から4回は無失点。走者は許すものの、スプリット、カーブなどで要所を締め続けた。 ただ、5回に四球、内野安打で2人のランナーを出し、4番ジャクソンに左越え3ランを浴びて合計4失点。ペースを掴みかけていただけに、惜しいイニングとなった。結局、この回を投げ終えて降板した。 オフにレイズとマイナー契約を結んだ上沢は今春、レイズのキャンプに参加。オープン戦4試合で防御率13・03と結果を残せず、開幕メジャー入りは叶わなかったが、3月下旬に他球団からメジャー契約のオファーを待つオプションを選択。そこで獲得に名乗りを挙げたレッドソックス入りし、傘下の3Aに合流していた。3Aでは2度の先発機会で防御率6.30となっている。 試合後の上沢との一問一答は以下の通り。 ――全体の出来は? 「全体的には、途中まではすごくよかったんですけど、5回はやはりあまりしっくりくるように投げられなかったのは一番もったいなかったなと思います」 ――初回の失点後、どう修正したのか。 「配球自体はやりたいことをできていたし、遅い球をちょっと狙っている感じがあったので、それはいろいろ話し合いながらできたと思います」 ――ピッチクロックへの適応は。 「投げる球種が合わない時はやはりちょっと時間が必要になってくる。それにしっかり適応してやっていくしかないかなという感じです」 ――5回以外、要所を締める上沢投手らしい投球ができていた。 「ヒットは本数的には打たれましたけど、打球速度的にはあまり出ていないヒットも多かった。それはコーチからも打球速度は全然出ていないから、あまり気にしなくていいよというのは言われましたね」 ――メジャーで実績のある打者がかなり出ているが、キャンプ時との違いは感じるか。 「そうですね。でもしっかり自分の投球ができていれば結果は残せるかなという感じはしますし、今日は自分が納得できるようなボールが投げられずにああやって打たれてしまったんで、次の試合ではあれはないようにしたいと思います」 ――メジャーを目の前にし、焦りとはいかないまでも早く上がりたいという気持ちは。 「早く投げたいなという気持ちはあります。ただ、中途半端な状態で抑えられるような舞台じゃないと思うし、こっちでできることをやっていくしかない。自分の状態を上げて、もっとレベルアップしてメジャーの舞台で戦えるようにしたいなと思います」 ――途中、コーチがマウンドへ。通訳を通じてとはいえ、コミュニケーションは円滑か。 「寺(寺嶋通訳)がしっかり通訳してくれるので、その点に関してはすごくスムーズにやらしてもらっています。まあでも寺がいないと何もできないんで(笑)。そこは頼りぱなしですね。英会話は日に日に難しく感じています。今はもうまったく聞き取れず、最初の頃の方が聞こえていたような気がします(笑)」 ――ウースターでの生活は。 「住んでいるところは綺麗ですし、今のところ特に(不自由はなく)。まあ何をしたらいいのかわからないという感じはありますけど、自由な時間は自分がリラックスするようにしています。(休みの日に行くところは)たぶんこのへんは何もないと思います」 ――マーケットとかレストランくらい。 「レストランはたまに(寺嶋通訳と)2人で外食に行ったりとかはします。ラーメンはありましたし、日本食もありました。そこは美味しかったです」