若手育成の楽しさを再確認!? JrGP アラゴンラウンドで担当したアドバイザーの仕事とは レーシングライダー大久保光のレースレポート
海外に挑戦する若手ライダーのアドバイザー
皆様こんにちは!レーシングライダー大久保光です。 今回は2024年10月13日にモーターランドアラゴンで行われたJrGPについて書きたいと思います。とは言っても今回は、ライダーとしてではなくアドバイザーという、いつもとちょっと違う立場でのレース参戦となりました。 【画像】JrGP アラゴンラウンドのmoto2クラスでアドバイザーを務める大久保光選手を画像で見る(12枚)
ことの発端は7月末、スペインの知り合いのチームからJrGP moto2のアラゴンとバレンシアラウンドに参戦できるライダーを探しているとの連絡を受けて、知り合いのチームに相談したところ、タイラプロモートに所属する保坂洋佑選手が、興味が有るとのことで、そこからチームとの交渉。契約条件などの確認を行い、今回の参戦に至りました。 保坂選手は初めてのヨーロッパでのレース、初めてのmoto2マシンとのこともあり、今回アドバイザーとして参加することになりました。 保坂選手は主に鈴鹿サンデーロードレース選手権に参戦するライダーで、J-GP3クラスをメインにレースに参戦している選手です。そのため大きなバイクの経験はあまりない中でのmoto2へのチャレンジとのことで、正直不安はありましたが、そこはうまく説明できればと思い、レースウィークに挑みました。
初めて尽くしのJrGPをサポート
JrGPは木曜日から走行があり、今回のアラゴンラウンドに関しては、2レース制のスケジュール。 まずは木曜日の走行でチームとしっかり話し合い、転倒しないことを第一目標にしましたが、まさかの計測1周目で転倒。幸い大きな転倒ではなかったため、すぐに修復が終わりコースに復帰することができました。
その後は順調に走行を進めて無事に1日目が終了。マシンのセットアップはほとんどせずに、とにかく走り込んでマシンとコースに慣れてもらうことに重点的を置いて、走行を行なっていきました。 走行後のブリーフィングも私が通訳をしながら、チームとライダーのコミュニュケーションをしっかりとすることができたと思います。 金曜日にはコースやマシンに慣れてきたこともあり、目標タイムを大きく超えてチームの期待以上の走りをする事ができましたが、土曜日は打って変わって天候が崩れてウェットコンディションでの走行となりました。 そして、初めての雨に足元をすくわれてしまい、再び計測1周目で転倒。マシンの損傷が激しく、そのまま走行を終了し、予選となりました。 予選では転倒の影響もあり、なかなかペースを上げることができず、最後尾グリットとなってしまいますが、なんとか通過することができ、一安心と言ったところ。 日曜日のレース1では、まずしっかりと完走することを第一目標に、スタートをすることとなりました。