新社会人の息子に自分の「ロレックス デイトナ」をねだられています。資産価値が300万円以上あるのですが、譲ったら贈与税がかかってしまうのでしょうか?
数あるブランド腕時計のなかでも、人気の高いロレックス。就職を機に、息子からロレックスをねだられる方もいるかもしれません。そこで気になるのが、ロレックスの資産性や贈与税の有無ではないでしょうか。 そこで本記事では、ロレックスデイトナの相場や資産価値、そして譲渡の際に発生する税金について解説します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
ロレックスデイトナの相場はどのくらい? 資産になるの?
高い人気をほこるロレックスは、大まかに分けて「プロフェッショナルウオッチ」と「クラシックウオッチ」の2種類があります。 プロフェッショナルウオッチはスポーツモデルと呼ばれることもあり、スポーツや登山などのアクティビティにも耐えられる仕様とデザインになっています。デイトナもプロフェッショナルウオッチに該当し、堅固さと実用性を兼ね備えているので幅広い世代から支持を集めているモデルです。 ■デイトナの相場は300万円以上 では、デイトナにはどのくらいの資産価値があるのでしょうか。 ケース素材によって異なりますが、ステンレスなら300万円以上の価格で取引されています。そしてゴールドやプラチナでは、500万円を超えることも珍しくありません。さらに希少なモデルになると、700万円以上の価格がつくケースもあるようです。 デイトナは中古市場でも一定の需要があり、場合によっては購入時よりも高値で売れることも。そのため、デイトナは資産性の高いアイテムといえるでしょう。
ロレックスデイトナの譲渡は税金がかかる?
デイトナを贈与するとき、気になるのが贈与税の問題です。贈与税の仕組みや、税負担を避けるためのポイントを見ていきましょう。 ■贈与税の仕組み 贈与税は、年間の贈与額のうち110万円(基礎控除額)を超えた部分に対して課せられます。対象となるのは金銭だけでなく、物品や金融資産も含まれます。デイトナのように高額な腕時計も、市場価値を基準に課税価格を算出します。 市場価値が300万円のデイトナを例に考えてみると、基礎控除額の110万円を超えた190万円分について贈与税がかかります。税率は基礎控除後の課税価格により定められており、190万円の贈与では10%が適用されます。このケースでは19万円(190万円×10%)が課せられる計算です。 ■税の負担を避ける方法 ロレックスの譲渡にあたり税負担を避けるには、2つの方法が挙げられます。 ・基礎控除額110万円以下の時計を譲渡する ・購入資金を援助する ロレックスには、100万円以下で購入できるシリーズもあります。例えば、オイスターパーペチュアルは100万円台が相場で、品物によっては70~80万円台でも取引されています。 次に、ロレックスそのものを譲渡するのではなく購入資金を援助する方法も検討してみてはいかがでしょうか。 デイトナのような高額モデルを求めているなら、購入資金を110万円ずつ数年にわたり分割で援助すれば贈与税はかかりません。なお、購入資金以外にも別の贈与があるときは、その分も加算される点にご注意ください。
まとめ
中古市場でも高額で取引されるデイトナは、資産価値のある腕時計です。 一方で、デイトナのような高価な品物を譲る際は、贈与税のルールを理解しなければなりません。不明な点があるときは自己判断せず、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。 出典 国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合 国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部