なぜこうなった…。J3リーグ、今季のガッカリクラブ(6)J3屈指のタレントで残留…。終盤に復調も遅すぎた
2024シーズンの明治安田J3リーグは、24日に第38節が行われ、全チームの最終順位が確定した。シーズンを通してサポーターの期待に応える素晴らしいパフォーマンスを見せたクラブもあれば、まさかの結果に終わり来季に不安を残すクラブもある。そこで今回は、今季のJ3リーグでサポーターの期待を裏切ってしまったチームを紹介する。※スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照。情報は全て11月25日時点。
FC岐阜 監督:天野賢一 最終順位:8位(15勝8分15敗) FC岐阜は2022年までサッカー日本代表のコーチを務めていた上野優作体制2年目で臨んだ今季だったが、またもJ2昇格の夢は叶わなかった。宇賀神友弥が浦和レッズへ復帰するなど、昨季限りで引退の選手を含め14選手が退団。一方、青木拓矢やイ・ヨンジェなど、近年同様に大物の補強も行った。 J3では屈指の実力者が集まるFC岐阜の序盤は好調。3連勝を記録するなど、第3節のカマタマーレ讃岐戦以降、7試合負けなしで、一時期2位まで順位を上げた。 しかし、第8節のSC相模原戦でドローに終わると、その後3連敗を喫するなど、9試合未勝利に陥る。これを受けて、6月27日に上野監督が辞任すると、ヘッドコーチの天野賢一氏が暫定で指揮を執り、9月20日に正式監督となった。 監督も交代し、再びJ2昇格へギアを上げたい岐阜だったが、後半戦に折り返しても調子は上がらず。3連敗の後、Y.S.C.C横浜に5得点で大勝するが、その後4連敗。第32節の長野戦から4連勝で調子を取り戻したが、第36節のカターレ富山戦と第37節の大宮アルディージャ戦でいずれも2-2で引き分け、J2昇格プレーオフ(PO)出場の可能性を逃している。それまでの取りこぼしが響いた形だ。 終盤は7試合負けなしで調子を上げるも、結果的には8位という成績で今季を終えている。しかし、近年大型補強を敢行し、J2昇格を目指している岐阜にとって、PO出場も逃すという結果は非常に厳しい現実だ。
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