「戸建て」vs「マンション」税金面でお得なのはどっち? それぞれで払う税金を比較
新築の購入価格から固定資産税を試算
それでは、戸建て・マンション別に新築時の固定資産税を簡易的に試算してみましょう。まず、土地の固定資産税評価額は、公示価格の70%を目安にした評価額です。ちなみに公示価格とは国や都道府県が土地取引の目安として公表している価格になります。 また、建物の固定資産税評価額は、一般的に新築価格の50%から60%程度とされることなども踏まえ、試算の前提を以下のとおりにします。 ●マンションの土地・建物の価格比率は3:7、戸建ての土地・建物の価格比率は7:3 ●マンションと戸建てで購入総額5000万円 ●土地の固定資産税評価額は「公示価格(購入価格)×70%」、建物は「購入価格×50%」 ●土地面積は200平方メートル以下、建物面積は120平方メートル以下 これらの条件をもとにした、新築時の固定資産税額の試算は図表1のとおりです。あくまでも簡略化した試算であり、一概には言えませんが、固定資産税などの税金に関しては、戸建てのほうが安くなりやすい傾向があると言えるでしょう。 図表1
総務省 地方税制度 固定資産税の概要 より筆者作成
まとめ
購入する住宅を戸建てにするかマンションにするかは、家族のライフスタイルにも大きく関わる要素です。また、戸建てとマンションでは、資産価値に加え、購入した後の税金などにも違いが生じます。 今回の試算で見れば、固定資産税などの税金は戸建てが安くなりがちですが、戸建てかマンションかを決める要素はほかにも数多くあります。まずは、どちらに住みたいのか、家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。 出典 総務省 地方税制度 固定資産税の概要 総務省 都市計画税 執筆者:松尾知真 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部