ホンダ「スーパーカブC100」マフラーから吹き出す白煙の原因も様々 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.19
何とか実現したい「エンジンオイル焼け=白煙」対策
個人的に一番興味があると言うか、一番好きなスーパーカブは、OHCエンジンを搭載したスーパーカブのデラックス。なかでも、1971年に登場した、メタリックカラーのC50/C70デラックス、通称「カモメカブ」の初期型が一番のお気に入りスーパーカブです。長年探し求めていた中で、数年前に、ボロボロで鉄クズのようなC50デラックス、とりわけ珍しいC50K1専用色「ポピーイエローメタリック」仕様を見つけました。欠品部品が多いのと、ボロであるが故の仕上げ作業は、想像しただけでも、大変だと思われます……。 【画像】これで白煙ともおさらば? スーパーカブC100のバルブ周りのモディファイを画像で見る(15枚)
何故、21世紀まで生産され続けてきた、OHCエンジンになってからのスーパーカブが好きなのかと言えば、ズバリ、OHCエンジンのタフネスさにあります。とにかく頑丈で元気!! エンジンチューニングに対する許容範囲の広さは、チューニングモンキーの世界でも立証されています。モンキーのZ50E-系エンジンとは、ベースエンジンが同系列のC50E/C65E/C70E型ですから、共通部品も数多くあります。 そんなOHC型エンジンで快調なコンディションなら、C100のように油が焼けるような臭いはまずありません。もちろん整備が行き届いていなければのお話しは別ですが、普通に気持ち良く走らせていれば、マフラーから白煙を噴き出すことなどありません。 C100やC105は、当時の公称最高速度が70km/h程度でしたが、そのスピードを維持した中で、走り続ける気分にはなれません。あの唸り続けるエンジン音を聞いてしまうと、怖いというか、可哀そうな気持ちになってしまいます。C100のOHV型エンジンは、巡航速度50km/h前後で走り続けるのが心地良く、気持ち良いのが、ぼくの個人的な印象です。 一方、C50系エンジンの場合は、60km/hで走っていても「まだまだ大丈夫!!」といった声が、エンジンから聴こえてくるような気がします。それがC65やC70の原付二種エンジンとなると、一枚も二枚も上というか、パワフル感が増し、70km/h以上の巡行でも楽々です。道路には制限速度がありますので、そんなスピードで走り続けるわけにはいきませんが、排気量が大きな分だけ、余裕しゃくしゃくなエンジンフィーリングです。 「最高速うんぬんなど、そんなことはどうでも良いこと」と、お話しして下さるオーナーさんが多いのがC100ファンのみなさんです。心地良い速度で走らせていると、スピードなど、どうでもよく感じてしまいますし、ぼくも同感です。スーパーカブで速く走りたければ、OHCエンジンを搭載したモデルや、現代の110ccや125ccのFI=フューエル・インジェクション・モデルに乗るのが一番良いと思います。