東京五輪金メダルの“二刀流”藤田倭 5回に左越えソロで先発・上野由岐子を援護…ソフトボールJDリーグ
◆ソフトボール ▽ニトリJDリーグ プレーオフセカンドステージ 戸田中央メディックス埼玉 1―3 ビックカメラ高崎(10日、神奈川・等々力球場) プレーオフ・セカンドステージが行われ、東地区2位のビックカメラ高崎が同3位の戸田中央を3―1で下し、4チームが進むダイヤモンドシリーズに進出を決めた。先発したベテラン・上野由岐子が7回109球を投げ、1失点で完投。打っては4回に内藤実穂(みのり)三塁手の先制の右前適時打などで2点を挙げ、5回には藤田倭のダメ押し左越えソロが飛び出した。 2―0の5回に上野が「楽になった」という3点目が入った。先頭の藤田は相手2番手のチャイ・イーナンに2ストライクで追い込まれながらも、高めのライズ系のボールをたたき、左越えソロを放った。「(凡退した)1、2打席はタイミングを合わせられなかったので、3打席目はちょっと構えを低くして、前に突っ込まないように。しっかり自分のポイントで力強く振れるように修正した」と“ダメ押し”ソロで先輩・上野の完投をお膳立てした。 金メダルに輝いた21年東京五輪では“投打二刀流”で名をはせた。打撃ではリーグ屈指の長距離砲で今季レギュラーシーズンでの本塁打数はトップの「11」を積んだ。「どのチームを見ても一番、1番(打者)っぽくない」と笑うが、相手投手からすれば、一発のある脅威と多く対峙(たいじ)することになる。4回に先制打を放った後輩の内藤に「何もないタイミングでホームランを打ちますね」といじられたが、「自分が打たないときは内藤が打つ。(打線は)いいバランスだと思います」と胸を張った。 2季ぶりの王座奪還へ、ダイヤモンドシリーズ準決勝(16~17日、愛知・パロマ瑞穂野球場)では東地区1位の日立に挑む。「負けたら終わりなので、絶対に負けられない気持ちでこの2週間のために必死にやってきたので、あとはやりきるだけ。勝ちきるソフトボールを目標に頑張っていきます」と、打線の起点として腕をまくった。
報知新聞社