オーロCを制したゴールデンシロップと原優介騎手

もうすぐ父になる男が、新年のスタートダッシュを決める。デビュー6年目の原優介騎手（24）＝美・青木＝は、5日の京都金杯にゴールデンシロップとのコンビで参戦。さらに、来週には第1子の男児が誕生予定だ。守るべきものが増える青年は、決意を口にする。 「子供が生まれたら生活も考え方もいろいろと変わると思う。重賞を勝って、いい勢いで子供の誕生につなげられれば。めでたいことが続いてくれるといいですね」 昨年はドバイワールドC（ウィルソンテソーロ4着）で初の海外GⅠ騎乗を果たした一方、JRAでは25勝と前年より勝ち星を1つ減らした。悔しさをばねに、今年に懸ける思いは強い。「今年は今まで達成できていなかった30勝と、JRAの重賞タイトルを取りたいですね。取りこぼしがないように、結果で関係者に恩返しをして、いい関係を続けられるようにしたい」と意気込んでいる。 目標をかなえるチャンスが、新年早々やってくる。ゴールデンシロップには3週連続で調教に騎乗。2日は美浦Wコースで5ハロン67秒3－11秒9をマークし、ヒタムキ（未勝利）に半馬身先着した。鞍上は「先週は緩さがあって太かったですが、これで仕上がり的にはドンピシャになると思います。バランスが起きた走りになっていますね。1400メートルがベストですが、左回りはいいし、荒れた馬場も合っています」と期待を込める。 新たに増える家族のためにも、自身の目標のためにも、新年一発目から勝負をかける。（綿越亮介）