東証の新顔「アクティブETF」全13本ランキング!「全世界では15年で残高487倍に」
これまで、東証ETFは必ず何らかのインデックス(指数)に連動していたが、2023年9月から新しいタイプの「アクティブETF」が上場しはじめた。既存の東証ETFとは何が違うのか?【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024秋冬号」から抜粋しています】 【表2点】新顔アクティブETF13本ランキングはこちら! 普通の投資信託(以下、投信)は、指数に連動するインデックス型(パッシブ運用ともいう)と、市場平均以上のパフォーマンスを目指すアクティブ型に大別できる。 これまでの東証ETFは、すべてが何らかの指数に連動するインデックス型だった。 ところが、2023年9月に6本のアクティブ型ETF(以下、アクティブETF)が登場。その後も少しずつ新規上場が続き、2024年10月1日現在で全13本のラインアップになった。 アクティブETFの立ち上げ当初から注力してきた、東京証券取引所上場推進部・ETF推進部課長の前川圭史さんが説明する。 「正式には『アクティブ運用型ETF』といいます。連動対象となる指数が存在しないETFのことを指します」 ■ベンチマークはあるか 一般的なアクティブ型投信では特定のベンチマーク(目標とする指数など)を定め、それを上回る成績を目指すことが多い。 東証のアクティブETFの現時点で上場している13本を見ると「ベンチマークを定めている銘柄」「あくまで参考指標として掲げている銘柄」があり、そのどちらも存在しない銘柄もあった。 「アクティブETFごとに投資テーマがあり、それに基づいた銘柄選別ルールが決められています」 アクティブETF13本の取引価格や信託報酬など(2024年8月21日現在)を表にまとめた。 最も大きな純資産残高を誇っているのは「PBR1倍割れ解消推進ETF」だ。 ネーミングから想像できるように、運用会社のシンプレクス・アセット・マネジメントが定めた独自ルールに基づき、PBR1倍割れ銘柄の中から投資対象を絞り込んでいる。 組み入れは609銘柄。組み入れ1位は三菱UFJ FG、2位は三井住友FG、3位はホンダ、4位はみずほFG、5位がМS&AD。 上位は金融が目立ち、大型で安定感のある銘柄が多い(2024年8月30日現在)。