薄暮の噴火、人々のシルエット…「完璧なタイミング」の一枚を撮影できた秘密とは
グアテマラのフエゴ火山、「2024 写真が記録した1年」撮影秘話
グアテマラにある標高約3800メートルのフエゴ火山は、2002年から噴火を続けている。 【関連動画】噴火するフエゴ火山、昼と夜と 1日をかけて休眠中の双子火山、アカテナンゴ山に登ると、谷越しにフエゴ火山の噴火の様子を眺めることができる。 写真家のピーター・フィッシャー氏の旅は、さらに過酷だ。圧巻の写真を撮影するため、20キロ近い撮影機材を背負っている。 フィッシャー氏が最後の急坂の途中で一休みすると、30秒後に地鳴りがした。大急ぎでカメラと三脚を準備する。 「これ以上ない完璧なタイミングでした。ちょうど日が沈んだところだったので、ほかの登山者の影が見えました。 もし登り続けていれば、視点が変わり、まわりの暗い火山灰で姿が見えなくなっていたはずです」 フエゴ火山では「スリル、危険、美しさ。すべてが熱く燃え上がります」
文=Heidi Schultz/訳=鈴木和博