敏感肌でもレチノールを使って大丈夫? おすすめの使い方を専門医が解説
レチノールはどのような機能を果たすのか
スキンケア成分として広く使われているレチノールについて、簡単におさらいしよう。「レチノールはビタミンA由来で、肌細胞のターンオーバーを促進し、色素沈着や毛穴の詰まりを軽減し、コラーゲンやエラスチンの生成を刺激します。皮膚科医も推奨している成分です」とグラナイト博士は説明する。レチノールは主に美容液やクリームに配合されており、一般的には夜に使用するのが推奨されている。 スキンケアにおいて、レチノールはその多彩な効果で高い評価を受けている。特に、コラーゲンの生成を促進することで、小ジワや肌の弾力性の改善に大きく貢献する。しかし、それだけではない。レチノールは大きな毛穴を目立たなくし、角質を除去し、吹き出物やニキビを改善する。これにより、透明感と輝きを取り戻した、生き生きとした肌へと導くため、非常に人気のある成分となっている。
敏感肌の場合はレチノールをどう扱えば良いか
レチノールの使い方は簡単なものではなく、特に敏感肌となると、より慎重なアプローチが必要だ。グラナイト博士は、レチノールを塗る前に保湿効果のあるクレンザーを使用し、使用期間中は保湿剤と日焼け止めを使うことを推奨している。「肌を守ることで、レチノールによる刺激や乾燥を軽減できます」と彼女は説明する。また、レチノールをスキンケアに取り入れ始める際、角質除去を控えることが重要だ。
敏感肌に適したレチノールを探すときは、「ナイアシンアミドのような炎症を抑える成分を含む製品を選びましょう。これにより、レチノールによる肌の刺激を軽減することができます」とグラナイト博士。スキンケアの準備にも十分気を配ることが大切だ。「レチノールを塗布する前には、肌がしっかり乾いていることを確認してください。湿った肌は製品をより速く吸収しやすく、反応のリスクを高める可能性があります」と彼女は警告している。 また、敏感肌には刺激が強すぎる可能性のあるレチナールデヒドなどの強力なビタミンAの使用を避けるよう推奨している。「レチナールデヒドは、ビタミンAのより強力な形態でレチノールよりも刺激が強いです。敏感肌の方は避けた方が賢明でしょう」 もしレチノールを使う決心がつかない場合、最近は多くのレチノール代替品が登場している。「ペプチド、バクチオール、アゼライン酸はすべてレチノールの代替成分で、より刺激が少なく、敏感肌の方にも使いやすいですよ」と、グラナイト博士は締めくくった。 Realization : Amelia Bell、Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI