【年収300万~800万円ごとに試算】年収に対して何パーセントくらい「貯蓄」すべき?上手に貯蓄する方法は?
病気や事故にあったとき、老後に収入が少なくなったときなど、将来に備えて貯蓄をしておくことは大切です。しかし中には、お金に余裕がないため貯蓄がなかなか増えないと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、みんなは年収に対してどれくらいの割合で貯蓄をしているかについて調べてみました。上手に貯蓄する方法もご紹介しますので、参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
みんなは年収に対して何%くらい貯蓄している?
年間で貯蓄に回せる金額は、年収によって異なります。貯蓄する金額を決めるのではなく、年収に対して一定の割合を貯蓄に回す方法もあります。 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、単身世帯および二人以上世帯の年間手取り収入からの貯蓄割合は表1の通りです。 表1
※金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯/二人以上世帯](令和5年)」を基に筆者作成 年代によって割合は異なりますが、全体で見ると平均的に手取り収入の11~13%を貯蓄に回していることが分かります。
年収別に毎月の貯蓄額をシミュレーション
一般的に、額面給与の75~85%が手取りとして手元に入ってくるといわれています。これを基に、手取り収入を年収の80%と仮定し、そのうち12%を貯蓄に回した場合の金額を年収別にまとめると、表2の通りです。 表2
※筆者作成 表2より、年収の約10%の貯蓄が目安であることが分かるでしょう。
貯蓄ができていない人も!? 上手に貯蓄する方法
貯蓄をしたいと思いながら、なかなか一定の金額を取り分けられない方もいらっしゃるでしょう。同調査では、単身世帯の41.3%、二人以上世帯の33.8%が「貯蓄しなかった」と回答しています。 貯蓄ができていない場合は「手取り収入の10%を貯蓄に回す」など、あらかじめ目標を決めておくといいでしょう。継続して貯蓄するために、現実的な目標を立てることが大切です。 具体的には、年齢・家族構成・ライフステージに合わせて目標を設定していきます。 20代は比較的貯蓄をしやすい年代であるため、15~20%、可能であればそれ以上の目標を立てられます。結婚したり子育て期に入ったりすると、貯蓄を続けることが難しくなるかもしれません。その場合は目標設定を少し下げて、無理のない範囲で貯蓄を継続できるようにしましょう。 先取りで貯蓄することも、上手に貯蓄するコツといえます。給料が振り込まれたら、設定している割合を先に取り分けて、残った分で生活費などを払います。自動口座振替に設定しておくと、貯蓄が苦手な方でも安心です。