静かに闘志を燃やす男 DeNAの宮崎がサヨナラ弾 リハビリ中も1軍での練習メニューを継続
◆JERA セ・リーグ DeNA5x―4巨人=延長10回=(27日・横浜) 横浜の夜空に高々と上がった宮崎の打球がDeNAファンの歓声とともに、オレンジに染まった左翼席へ飛び込んだ。延長10回1死。ケラーの135キロの甘く入ったカットボールを鋭く振り抜いた。「まずは塁に出ることを意識した。全員で粘って勝ち取った勝利」。6号ソロでチームを今季初のサヨナラ勝利に導き、ホームに生還すると、勝利のウォーターシャワーを浴び、白い歯をのぞかせた。 ベテランの意地だった。7日に左太もも裏の肉離れで出場選手登録を抹消された。2軍戦には出場せずに最短で復帰。「運動量を変えずに(バットを)振る量などを意識した」と実戦感覚を失わないために、1軍での練習メニューをできる限り継続。スイング量も落とさず復帰に備えてきた。 ベテランのプロ4本目の劇弾に三浦大輔監督は「高めの変化球をミスショットせずに決められるのは宮崎の技術」と称賛。粘り勝ちで貯金1とし、再び3位に浮上した。一度は追いつかれ、嫌なムード漂う試合を、静かに闘志を燃やす男の一発でものにした。(内藤 菜月)
報知新聞社
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