佐々木朗希は「すごくハッピー」 ポスティング交渉解禁 代理人明かす すでに20球団以上から連絡
ロッテから大リーグ移籍を目指す佐々木朗希投手の代理人を務める大手代理人事務所「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏が10日(日本時間11日)、ダラスで開催中のウインターミーティングの会場で取材に応じ、すでに20を超える球団から連絡があったことを明かした。 ウルフ氏によると、佐々木やすでに米国内に滞在。夢に近づく一歩を踏み出した右腕の様子について「すごくハッピーだし、安どしている」と表現。「願いを叶えてくれたロッテのオーナーや松本氏(球団本部長)にとても感謝している」と話す一方で「彼はロッテや日本プロ野球のファンを非常にがっかりさせたことも理解している」とも話した。 約100人の報道陣を前にして同氏は公式戦ではメジャー全体の半分にあたる15球団のスカウトが視察し、交渉解禁直後の時点で20を超えるチームから連絡があったことを明かした。 ポスティングシステムに関する規定では、25歳未満か、プロ6年目未満の海外選手はマイナー契約しか結ぶことができず、契約金も国際ボーナスプールで上限が定められている。メジャーに昇格した場合でも年俸は最低保証額の76万ドル(約1億2000万円)のため、古巣に支払われる譲渡金は少額となる。周囲からは夢の実現を応援する声がある一方で「あと2年待てば…」との意見もあるなど、今オフのポスティング移籍は大きな波紋を広げている。 ウルフ氏はロッテがポスティングを容認した時の気持ちを「驚きました。うれしい驚きでした」と表現。「球団は非常に難しい決断をしてくれた。他の多くの球団のやり方とは違って単にお金や財政的なことだけで決断を下したわけではなく、選手、そしてチーム全体にとって最善の選択を取っていただいた」とも話した。 代理人として佐々木にあと2年待つように説得したか、との問いには「朗希を説得できる者は誰もいない。朗希が私たちを納得させた。彼が船頭であり、ボスです」と返答。「野球、そして人生に絶対なんてない。だから、2年後に3億ドル(約450億円)、4億ドル(約600億円)の契約を取れる約束はできない。このままうまく物事が進めば、可能性はあるが、けがやいろんなことが起こる。彼の人生がそうであったように」と熱弁を振るった。 今後に関しては今週中に佐々木と話し合い、週明けの16日以降に複数球団との面談を計画。年末年始を日本で過ごした後、移籍先の候補を絞り込み、各球団の本拠地を訪れる予定だという。