行方不明のドイツ人学生が遺体で見つかる 和歌山沖 死因はわからず
和歌山市加太の沖合で遺体が見つかり、和歌山県警は5日、遺体の身元は旅行中に行方不明になっていたドイツ人学生のクラウディオ・ヴォルムさん(21)と判明したと発表した。遺体は損傷が進み、司法解剖したものの、死因は不詳で、県警は事件や事故の両面で捜査している。 【写真】クラウディオ・ヴォルムさん=和歌山県警提供 県警によると、1日午後2時50分ごろ、一般男性から和歌山海上保安部に「磯ノ浦沖で人が仰向けで漂流している」と通報があった。同保安部が2日に司法解剖した結果、死亡推定日時は10月上旬とみられる。 クラウディオさんは9月21日に観光目的で来日し、同30日に和歌山県に入った。10月16日、クラウディオさんの父親から「息子が学校が始まるのにいまだ帰国しない」と、日本に住む友人を通じて、県警に相談があった。県警は同21日にクラウディオさんの顔写真を公開し、情報提供を求めていた。 クラウディオさんのスーツケースは同30日、JR和歌山駅のコインロッカーで発見された。周辺の防犯カメラの映像から、クラウディオさんが10月10日にひとりで駅に来て、荷物を預けたことを確認した。 パスポートは南海和歌山市駅周辺の河川敷内のトイレで、携帯電話は紀の川にかかる橋で発見されている。
朝日新聞社