2人暮らしなのに18脚も!座るためだけじゃない。私が「椅子」が好きな理由【パリ在住・井筒麻三子】
人気YouTubeチャンネル「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリでの家探しや新しい暮らし方を綴ります。 【画像】パリの井筒家にズラリと並ぶ小椅子たち 現在の家に引っ越しをした際のこと。カメラマンである夫のアシスタントさん二人が荷物の搬入を手伝ってくれたのだが、夫はそのうちの一人に「この家は、なんでこんなに椅子があるんですか?」と聞かれたらしい。 確かに我が家は、椅子が多い方かもしれない。ダイニングチェアとワークチェア、スツールやミニベンチも数に入れると、17脚ある。少し前に買った、バンブーソファを含めるとしたら18脚。そのうちのほとんどは、私が蚤の市で買ったり、道で拾ったりしたものだ(フランスでは、道にいらない物を置いておくと、欲しい人が持って帰るというシステムが確立している)。 ではその全てを椅子として使っているかと聞かれると、答えはNo。そのうちの半分は、上に植木を置いたり、カゴを飾ったり、ベッドサイドテーブルがわりに使っている。時には、高いところにある物を取る際の、踏み台がわりにもなる。イル・ド・レという島にヴァカンスで行った際、一目惚れして手に入れた子供用サイズの椅子は、当初はコーヒーテーブルの横に置く一人掛け椅子がわりに買ったものの、現在は猫のベッドになっていることが多い。 そして、普段は物を置く場所となっているスツール類だが、もしたくさんの人が一度に我が家にやってきた場合は、臨時の椅子として活躍してくれるかもしれない(今のところまだ一度もその機会はないが)。私が椅子というアイテムを好きなのは、こうして多機能に使えるところだと思う。もちろん、そのままただ置いておくだけで、なんだかサマになるところも。
インテリアアイテムとしてなら、背もたれがないスツールが使いやすい。いくつか持つなら、座面の形が丸や四角だったり、低いスツールだけでなくカウンタースツールのように高さのあるものも加えたりすると、変化がつけやすく、インテリアがこなれてくる気がする。 我が家にある椅子はほぼどれも気に入って手に入れたものばかりなのだが、唯一取り替えたいな~と思っているのが、ワークチェア。ウッドを取り入れたデザインで、「これなら仕事用っぽすぎなくていいかな」とネットで購入したものの、座面が固すぎて持病の腰痛が悪化。仕方がなくチェアパッドを置いて使っている。お陰で見た目は、全く可愛くなくなってしまった。以前ブロガーの兼子さんが紹介されていたELBOW CHAIRを試してみて、良かったら買い替えたいなと思うのだが、「また出費!」と夫に怒られそうで、未だ二の足を踏んでいる……。 撮影/Yas
井筒 麻三子