宮地嶽神社に「光の天の川」 夏を彩る風凛まつり/福岡県福津市
早い時間から神社を訪れ、ライトアップまで境内を散策する人も。北九州市八幡西区の会社員・安田多恵子さんもその一人。同僚に勧められ、足を運んだそうだ。 「太陽の光で風鈴がキラキラ光る様子がきれいだったけれど、夜はまた違う美しさがありますね」。この日は写真を50~60枚ほど撮ったといい、「昼と夜、両方とも見たほうがいいですね」と笑顔を見せた。
新スポットに
宮地嶽神社といえば、玄界灘に沈む夕日が参道を照らす「光の道」が広く知られている。毎年2月と10月のそれぞれ数日間、条件が合えば幻想的な光景を目にすることができ、海外からの旅行客を含む大勢の参拝者を魅了している。
神社の湯治祐成権禰宜は「光の道と同じように、風鈴の天の川が参拝者に楽しんでもらえる『新たな光のスポット』になれば」と話していた。
撮影を終え、境内に腰を下ろして“天の川”を見上げていると、やさしい風が吹き、澄んだ響きが辺りに広がった。もし「星が降る音」が聞こえたなら、こんな音色なのかもしれない――。夏の夜空の下、穏やかな気持ちで星に思いを巡らせた。 宮地嶽神社の夜を彩る“天の川”は、20時頃から22時にかけて8月末(予定)まで楽しめる。
読売新聞