実は表も裏もない!! アルミホイル 光沢面が分かれる理由 おにぎりを包むメリットもあった!
アルミホイルには光沢している面と、光沢のないマットな面があります。例えばおにぎりを包むときや、鮭のムニエルを包むとき……筆者は何となく光沢側を外側に、マット側を内側にして包むようにしているのですが、使い方としてどうするのが正しいのでしょうか。一般社団法人日本アルミニウム協会(以下、「JAA」)に聞きました。 【写真】アルミホイルの光沢のある方 ツルッツル♪ 結論から言うと、JAAによれば「アルミホイルに表裏はありません」とのこと。どちらを内側にするか、などは特に気をつける必要はなくても大丈夫ということでした。 では、なぜ両側で質感が違うのかというと、JAAはアルミホイルを製造する工程に関係していると言います。 「アルミホイルは原料のアルミニウムを2本の鉄製ロールで挟み、何度も薄く延ばして作っていきます。最終段階になると効率よく製造するために、2枚重ねてロールに通して延ばしていくのですが、この過程でローラーに接した面はツルツルで光沢が、アルミホイル同士が接した面には小さな凹凸が、それぞれできて、光をバラバラの方向に反射してしまうため光らなくなります」(JAA) このような理由から見た目には違いはあるものの、材質にも機能にも違いはないため「表も裏もない」とのことです。 包む以外にも、オーブンで下に敷いたり、鍋の落とし蓋として代用したり、ハサミで数回切ることでハサミの切れ味を復活させたり……など、様々な用途があるアルミホイル。ただ、食品、特におにぎりを包むという用途ではアルミホイルの他にも「フィルムラップ」も選択肢として思い浮かびます。それぞれにはどのようなメリットがあるのでしょうか。 まず、JAAは「お弁当用など、おにぎりを包む際にはアルミホイルを」と当然、アルミホイル推しています。理由としては、「アルミホイルはその硬さから、おにぎりとアルミホイルの間に空気の層ができるため、べちゃべちゃになりにくく、遮光性も優れているので、炊飯ジャーと似た状態をキープすることができると考えられています。例えば、のりは別にしてこれもアルミホイルに包めば、湿気を遮断して、パリパリ感を保つことも可能です」(JAA)とのこと。 一方、フィルムラップを使うメリットについては、一般社団法人おにぎり協会の代表理事・中村祐介さんに話を聞きました。中村さんは「ラップは冷凍しておいて、そのまま電子レンジで温めたりすることができます。また、アルミホイルは適度に湿度を逃してお米の食感を楽しむことができるのに対し、フィルムラップはご飯のしっとり感をキープすることができます」と述べています。 ☆☆☆ 何事にも表と裏がありますが、少なくともアルミホイルにはないことがわかりました。また、おにぎりを包む際のアルミホイルを使うよさも知ることができました。 アルミホイルについて、どちらを内側、外側にするのかは好みもあると思いますので、今後は特に気にせず使って良さそうです。 (取材・文=宮田智也)
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