NHK大阪放送局で「BK大感謝祭」、朝ドラの再現ギャル部屋で高瀬アナ「ハギャレンはかっこいい」
連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合ほか)と連動したさまざまな展示やワークショップ、トークショーなどが楽しめる『BK大感謝祭2024』が11月2・3日、「NHK大阪放送局」(大阪市中央区)で開催。それに先駆け1日、報道陣に公開され、『おむすび』土曜版ナレーションを務める同局の高瀬耕造アナウンサーが、展示の見どころなどを語った。 【写真】「衣装展示@糸島フェスティバル」でおむすびポーズをきめる高瀬アナ ■「歩の部屋」でギャルの掟に感じ入る高瀬アナ 会場となる「NHK大阪放送局」1階アトリウムでは、『おむすび』に登場した「歩の部屋」のセットを完全再現(※イベント当日、セットへの立ち入りは不可)。ほかにも米田家の軽トラや、結(橋本環奈)ら登場人物が着用した衣装、小道具の展示がおこなわれ、ドラマの世界を臨場感たっぷりに味わうことができる。 「歩の部屋」について、高瀬アナウンサーは「作品のなかでも最も印象的な部屋ですよね、色だらけというか」と話し、「出て行った娘の部屋に入った父親感がありますよね」と、実際に足を踏み入れた感想を話していた。 また、歩(仲里依紗)が残した「ギャルの掟」が書かれた色紙を手に、「『掟その3 ダサいことは死んでもするな』。私も若い頃、ダサいことをしたくないとは思っていましたが、それを掟にするほどの行動力はなかったので、ハギャレンはかっこいいですよね」とコメントした。 ■ ハギャレンのネイル、作った数は1000本以上!? 同ツアーには『おむすび』のチーフデザイナーとして美術全般を取り仕切る西村薫さんもガイドとして参加。ハギャレンのメンバーそれぞれにはイメージカラーがあるとのことで、会場に展示されている各キャラクターのネイルは、ルーリー(みりちゃむ)はブルー、タマッチ(谷藤海咲)はモノトーン、スズリン(岡本夏美)はピンク、リサポン(田村芽実)はマルチカラーで製作されている。 作ったネイルの数は合計1000本に上るといい、カメラが寄らないと見えない細部にまでこだわりがうかがえる。また、美術制作の裏話として、当時のガラケーがなかなか集まらずに苦労したと語っていた。 最後に高瀬アナウンサーは、「ここから『おむすび』、いい感じになっていきます。最大の謎である『なぜ、歩はギャルになったのか』ということの芯を食う理由がまだはっきり明らかになってないんですけども、そこから大きく展開していきますので、みなさんに早くお届けしたい」と力強く語っていた。 ■ 現在では希少となった震災当日の映像をミニシアターで 『おむすび』が描く阪神・淡路大震災にちなんでおこなわれている防災関連の展示も見逃せない。会場内のミニシアターでは「動画体験 1995年1月17日 ~あの日何が起こったのか」とタイトルされた映像が上映され、NHK報道部所蔵の希少な「当日の神戸と淡路島の様子」がスクリーンで視聴できる。 地震発生の瞬間からその日の夜までの出来事を時系列で9分間にまとめた映像には、倒壊したビル・家屋・駅、互いに助け合う被災者たち、同日夜の食糧配給の様子などが生々しく記録されている。また、通電火災やトイレパニックについてのパネル展示は、震災で得た経験をもとに、いま私たちにどんな備えができるのかを考えさせられる内容となっている。 ◇ 『BK大感謝祭2024』は11月2日と3日、朝10時から夕方5時まで開催。当日は脚本家の根本ノンジ氏や『おむすび』出演者によるトークショーもおこなわれる。 取材・文/佐野華英