上品な“芋”に、深みのある“麦”etc. 一年を駆け抜けた自分へのご褒美に「至高の焼酎」を!
KUMA SPIRITS AND BOTTLERSの「直燗」
雄大な山々に囲まれ、美しい球磨川が流れる熊本県人吉球磨地方は、米から造る球磨焼酎の銘醸地で知られる。こちらは同地のふたつの蔵の焼酎をブレンドしたユニークなもの。 「2020年に熊本県を襲った豪雨災害の復興プロジェクトの一環で造られた特別なお酒です。 支援の一助にとの想いもありましたが、異なる蔵の複数の球磨焼酎をブレンドしたという独特の味わいと米の芳醇な香りが素晴らしい。 燗にするなら、商品名にもなっている直火で温める方法がより美味しさを引き立てるのでオススメです」。
推薦人 「ドンブラボー」オーナーシェフ 平 雅一さん 美食家も足繁く通うイタリアン、ドンブラボーにてセンス溢れる一皿を提供する。看板メニューは日本人向けにアレンジしたピッツア・マルゲリータ。年末には知人シェフとのコラボイベントも開催予定。
黒木本店の「百年の孤独」
樫樽の香りは上品かつ力強く、麦やココナッツの風味も感じられる人気の麦焼酎。香り同様、味わいも複雑だからこそ水割り、お湯割りと飲み方によって違った表情を見せる。 「初遭遇はうどん店。何気なく頼んで飲んでみたら、これが樫樽で熟成貯蔵させた古酒らしい深みのある味わいで感動するほど美味しかった。 僕は、あてを用意せず、これだけで飲むことが多い。あえて言うなら美味しい氷があればいいかな。 シェフ目線でペアリングを提案するのなら、すだちを搾った熱々の鯵の干物がいいですね」。
推薦人 「ラ・ボンヌターブル」シェフ 中村和成さん ミシュラン三つ星のフレンチ店でスーシェフを務めたのち、現在はミシュランセレクテッドレストランで腕を振う。さらに、自身のYouTubeチャンネルにて料理動画を配信、登録者数は4万人を超える。
[番外編]ジンならこれ!REUNIONの「霊芝ジン」
ブランドのファーストコレクションとなる個性派ジン。飲み続けることで自然治癒力を高める漢方、霊芝をキーボタニカルに用いた斬新さに加え、スモーキーかつスパイシーな味わいがクセになる。 「ジンは一般的に香りが華やかですが、こちらは落ち着いた香りでドライな味わい。漢方の最上薬、霊芝(レイシ)のほのかな苦味とコク、山椒のスパイシーさが特徴で食中酒として最高です。 環境再生型農業で作られた原料、リユースボトルの使用といった取り組みに共感したのも大きい。まさに身体にも地球にも優しい一本なのです」。
推薦人 酒井商会 酒井英彰さん オーストラリアでキャリアをスタートさせ、帰国後はフレンチ、和食などを学ぶ。その後2018年に和食割烹の酒井商会を、20年に創和堂をオープン。休日はキャンプやサーフィンを楽しむアウトドア好き。 菊地 亮=編集・文
OCEANS編集部