川崎ブレイブサンダースが新体制記者会見を実施、超ハイペースバスケを目指す新指揮官「自覚と自信を持って大きなプレーを」
柏倉「チームが変わるタイミングで入団できたことをうれしく思います」
新加入選手については北GMから次のような紹介があった。 小針幸也(PG/長崎ヴェルカから期限付移籍) 「スピードがあってディフェンスもハードにできる選手です。横浜出身かつ地元(川崎市の)桐光学園高校出身で、神奈川大でキャプテンをつとめていた点も評価しました」 柏倉哲平(PG/滋賀レイクスから移籍) 「ハードなディフェンスと精度の高い3ポイントシュートを持つ選手です。新しいチームに生まれ変わるために求心力のある選手が欲しかったので、キャプテンとして滋賀をB1に昇格させた手腕も評価しました」 マシュー・ライト(SG/京都ハンナリーズから移籍) 「得点をクリエイトする力のある選手です。ピックアンドロールのハンドラーにもなれるしパスもでき、3ポイントシュートも得意。得点面で期待したいです」 アリゼ・ジョンソン(PF/プエルトリコリーグから移籍、外国籍) 「NBAで長くプレーした選手です。クリエイトする力とリバウンド力があります。身体を張り、ボールが落ちる場所を予測してリバウンドを取ることができます」 サッシャ・キリヤ・ジョーンズ(C/スペインリーグから移籍) 「課題となっていたリバウンドで力を発揮でき、走力を含めた運動能力の高い選手です。3ポイントシュートも得意で腕も長い。主にインサイドでの活躍に期待しています」 選手たちも一言ずつスピーチした。柏倉は「チームが変わるタイミングで入団できたことをうれしく思います。求められるバスケットの水準は高いと思いますが、成長し、良いチームを作っていきたいです」、小針は「学生の頃から見ていた地元クラブに入団できるのがうれしいです。自分自身としては若手から中堅へと変わっていく大事なシーズンになるので、責任感を覚悟を持って、成長できる年にしたいです」とコメント。6つのNBAチームを渡り歩いたジョンソンは「リーダーシップを発揮し、リーグ優勝に向けてチーム一丸で戦っていきたい」と語った。 ニック・ファジーカスと藤井祐眞、長きにわたって川崎のバスケを牽引してきた2人がチームを離れた今シーズン、チームは東芝からDeNAに事業承継された2018年に次ぐ『第二の変革期』を進むことになる。ギンズブルグヘッドコーチ、新加入選手たちもそのことをよく理解し、『新しい時代を作る』というチャレンジに対する喜びと責任感を多分に備えていることがコメントの端々から感じられた。 生え抜きのベテランである篠山竜青、長谷川技が持つクラブのカルチャーとアイデンティティに、野心的なマインドを持つ新しいピースが掛け合わされることで、どのような化学反応が起きるのか。新しい川崎の歩みに引き続き注目したい。
青木美帆