半世紀以上親しまれた「比嘉商店」跡に、コーヒー専門店オープン 「珈琲大門」こだわりの一杯を提供 名護 沖縄
名護市屋部で半世紀以上営業してきた雑貨店「比嘉商店」の跡地に9月18日、コーヒー専門店「珈琲大門(コーヒーぷーじょ)」が開店した。 【動画】普天間高校生が愛した「点心」閉店
長年の夢だったコーヒー店を開店したのは、比嘉商店の店主・比嘉美恵子さんの娘婿の野村佳頌(よしあき)さん(67)。木炭焙煎(ばいせん)の豆を使い、県内の作家が手掛けた「やちむん」など、趣向を凝らしたコーヒーカップでこだわりの一杯を提供している。 比嘉商店は約12年前に惜しまれつつ閉店した。高知県出身の野村さんは、妻・志亜理さんの出身地の屋部で、55年間にわたって親しまれた店をなんらかの形で復活させようと、リフォームしてコーヒー店をオープンしようと決意した。ケヤキで作った1枚板のテーブルを置くなど、内装を3~4カ月かけて仕上げた。店名は比嘉さんの屋号「大門」からとってつけた。 将来の夢は自分の気に入ったカフェを開業することだったという野村さん。大学時代には東京近郊のこだわりカフェを100軒以上飲み歩いたという。学生時代に専門店でコーヒーを学び、企画会社を経営しながら自己流で知識を深めていった。開店に当たり、コーヒー飲料メーカーのスクーリングにも参加した。
コーヒーは一杯550~650円ほど。おすすめは木炭焙煎、ネルドリップ方式でいれ、苦みとコクのあるアイスコーヒーだ。野村さんは「カフェはコーヒーを楽しむことと語らいの場、1人で本を読むのも良し、未来の自分像にふけるのも良し、自由に楽しんでほしい」と語る。「お客さまと語らいながら、地域住民の交流を通じて、珈琲大門のストーリーをつくっていきたい」と意気込む。 珈琲大門の住所は名護市屋部97番地。営業時間は水~金曜は午前10時半~午後5時、土曜と日曜・祝日は午前10時~午後4時半。月、火曜定休。 (比嘉藍子通信員)
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