10日(金)にかけて大雪警戒 寒気強く強い冷え込みも 都心も-1℃予想
日本海側はあす(金)にかけて、山沿いを中心に大雪となる見込み。とくに今夜からあす(金)午前中は北陸や東北を中心に、短時間で積雪が急増するおそれがある。大雪に伴う交通障害、ぶぶきによる見通しの悪化、高波に警戒すると共に、なだれや落雪、電線や樹木への着雪、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。
大雪・強風・低温
冬型の気圧配置が強まり、この時間も日本海側を中心に雪が降っている。東北南部や北陸の山沿い、岐阜県、中国地方の山地で降雪が強まっているが、この方面はあす(金)にかけて短時間で積雪が急増し、平地でも大雪となる所がありそうだ。湿った重たい雪によるスリップや車の立ち往生、除雪中の事故、なだれや落雪に注意・警戒が必要となる。
きょう(木)午後も全国的に風の強い状態が続き、雪を伴う地域は見通しが悪くなるおそれがある。あす(金)にかけて湿った雪の吹きつけによる電線や樹木への着雪、積雪の重みが及ぼす建物への影響にも注意を払いたい。日本海側は大気の状態が非常に不安定で、積乱雲が発達して雷の発生する所がある見込み。冬の雷は威力が凄まじいため、落雷による停電などにも注意が必要だ。
きょう(木)は東北や西日本の太平洋側にも、雪雲が流れ込んでいる。あす(金)にかけては、こうした普段あまり雪が降らない地域でも、積雪による交通の乱れが生じるおそれがある。上空の寒気が強く、西日本はあす(金)の朝はかなりの冷え込みが予想されるため、路面や水道管の凍結にも注意が必要だ。東京都心も、あす(金)の朝は0℃を下回る見込み。
三連休の天気
11日(土)は日本海側の雪の範囲は狭まるが、引き続きなだれや落雪に注意が必要だ。12日(日)は太平洋側でも大気の状態が不安定で、一時的に雪や雨の降る所がある見込み。場所によっては雷を伴う可能性があるので注意が必要となる。13日(成人の日)は太平洋側で晴れ間があり、関東あたりは昼間は寒さが和らぎそうだ。 (気象予報士・高橋和也)