曲がるスマホへの興奮から環境への配慮まで - 2024年振り返り12月編(スマホ沼)
2024年も様々なスマートフォンが登場しました。スマホ沼的に気になったモデルを毎月振り返ります。今回は2024年12月編。 【この記事の他の写真を見る】 日本は年末年始を迎え、欧米はクリスマス休暇前となる12月。しかし、中華圏では1月1日はただの祝日、お正月は旧正月(春節)を祝いますから、12月も次々とスマートフォン新製品が出てきます。ちなみに2025年の旧正月は1月29日です。 HONORから待望の高級デザインスマートフォン「Magic7 RSR Porsche Design」が発売されました。名前の通りポルシェデザインとコラボした製品です。 HONORのポルシェデザインモデルは1月発売の「Magic V2 RSR Porsche Design」、3月の「Magic6 RSR Porsche Design」に次ぐもの。1年間で3機種も出すとは、よほど人気が高いのでしょう。背面の独特なデザインは目を惹きます。 このMagic7 RSR Porsche Designは、10月発表「Magic7 Pro」のデザイン変更モデル。Snapdragon 8 Eliteに6.8インチディスプレイ、広角5000万画素カメラ、超広角5000万画素カメラ、望遠カメラは3倍2億画素です。 ちなみに3月のMagic6 RSR Porsche Designも同様に、1月発表の「Magic6 Pro」とチップセット、ディスプレイ、カメラ、すべて同スペックというデザイン変更モデル。両モデルとも広角と超広角は5000万画素ですが、望遠は2.5倍1億800万画素でした。 HONORからは「HONOR 300」シリーズ3機種も出てきました。上位の「HONOR 300 Ultra」と「HONOR 300 Pro」はSnapdragon 8 Gen 3搭載の高性能モデル。 HONOR 300 Ultraは背面のモールドがバラの花をイメージ。女性をターゲットにしたモデルにもなっています。 広告も「旅行撮影神機」と女性の旅行用途に向いた製品であることもアピール。HONRO 300 Ultraは3.8倍の望遠カメラも搭載しています。 日本ではモトローラからドコモ向けとなるフリップフォン「razr 50d」が登場。アセテート樹脂を使った環境にやさしいスマートフォンです。 パッケージもコンパクトになり、輸送時のCO2排出量を削減できるほか、竹とサトウキビをベースとした生分解性素材により実際に土に埋めることで分解されるとのことです。このような製品が日本から出てきたことは特筆すべきことでしょう。 海外のスマートフォンメーカーの中ではサムスンが環境対策に最も力を入れており、本体パーツの一部にリサイクルプラスチックを積極的に採用するなど業界をリードしています。スマートフォンの性能が画一化する中で、地球にやさしいモノづくりがこれからは求められます。 さて、今年1年を振り返ると様々な製品が出てきましたが、ECサイトでよく見かけるタフネス・アクティブ系のスマートフォンも複数メーカーから新製品が多数出てきました。その中でちょっと注目しているのがBlackviewの「Active 10 Pro」。10.95インチディスプレイ搭載のタブレットですが、この手の製品としてはめずらしく5Gに対応しています。 タフネスタブレットも大抵のモデルはHelio G系搭載で性能に差はあまり見られないのですが、Active 10 ProはDimensity 7300を搭載、バッテリーも30000mAhと大型で55Wの急速充電に対応。カバンに入れて5Gのテザリングモデムとして使うのも実用性があります。また背面には400ルーメンのキャンピングライトを搭載、夜間の照明にも使えるので緊急用タブレットとしてもよさそうです。このような差別化した製品を出していけば、中堅メーカーもまだまだ生き残ることができるでしょう。 2024年1月から毎月を振り返ってきましたが、皆さんの中で一番記憶に残る機種は何だったでしょうか? テクノエッジ アルファ会員の方は、ぜひ「スマホ沼」に書き込んでください。もちろんXなどSNSでもぜひ。私の中ではレノボの曲がるディスプレイ「アダプティブ・ディスプレイ」搭載のコンセプトモデルが一番のお気に入り。発表は2023年11月でしたが、実機公開は2024年2月のMWC。今すぐ使いたいと思えるほど完成度も高いモデルでした。 ※今回の記事をより理解するための補足情報や追加写真を、テクノエッジが運営する有料会員コミュニティ「スマホ沼」(Discord)に投稿しています。 テクノエッジ アルファ会員は現在、値引きキャンペーン中です(月額5500円→3300円、年額5万5000円→3万3000円)。Discordにも入れますので、ぜひ、この機会にご検討ください。 テクノエッジ アルファ(有料会員)加入はこちら
TechnoEdge 山根康宏