「天空に続くような貸し切り風呂が最高すぎる!」全室露天風呂つき温泉ホテル「はつはな」に宿泊して“魅惑の空間”に驚いた
続いて冒頭の貸切風呂「明灯の湯(あかりのゆ)」に加え、残す3つ「水面の湯(みなものゆ)」「静寂の湯(しじまのゆ)」「川音の湯(かわとのゆ)」を見ていきましょう。 「水面の湯」 冒頭の湯と同様の屋外につながるオープン構造の風呂。 撮影したときは雨降りで、屋外に溜められた水がしずくで揺れ動き、不思議な視覚効果を生んでいました。 浴槽が丸い明灯の湯と異なり、こちらは四角でややハードな印象。 こちらも同じ「水面の湯」です! 夜に入浴しに行ったらゴージャスなライトアップが。 夜の繁華街っぽい色気は自分の趣味ではないのですが新鮮な体験でした。 色彩の美しさは一見の価値ありです。 仕切り窓がなくても屋外に出るのはNGなのでご注意を。 ひとつ私的にマイナス要素に感じてしまったのが、ピアノソロの音楽が流れ続けていたこと。 ごく小さな音量でしたが、消したかったです。 湯を動かす音と、静寂の自然界とで十分なハーモニーが奏でられてましたから。 ソロなら例えば現代音楽のスティーヴ・ライヒやフィリップ・グラスなどの本格アートなら相性抜群でしたね。 グラス作曲のアルバム『Agauas da Amazionia』などはアマゾン川をイメージした曲で、ここにハマりそうです。 (ピアノソロではありません)
「静寂の湯」 全4つの貸切風呂のなかで唯一露天風呂でない場所がここ。 窓のないクローズ空間。 自慢は材木が組み上げられた吹き抜けの高い天井。 浴槽の木の縁に頭を寝かせ、落ちてくるであろう水滴も楽しむ哲学的な風呂。
「川音の湯」 屋外が明るい朝風呂に、ここを選んで大正解でした! 朝7時半ごろに入浴してきました。 自然(樹木)をもっともダイレクトに感じられる貸切風呂。 全4つのうちここだけが低階層にあり、屋外に出てしばらく階段を歩く秘湯感も心地よくて。 この先に流れる須雲川の音がよく聞こえるから“川音”の名が。 縁なしのインフィニティ風呂は、湯がザバ~ッと外に流れ落ちます。 浴槽はもっとも深い場所で110cmもあり、立ち湯ができます。 プール気分の爽快な風呂。 わたしも軽くツィ~と身体を泳がせちゃいました。 贅沢な空間のなかで童心に戻れたひととき。 景色を内側で反射する丸窓も美しかったです。 丸窓は日本の歴史的な家屋を思い起こさせ、気持ちが落ち着きます。 ここが日本の箱根であることが、この1点だけでも十分に表現されていました。 浴槽に屋根を設けて景色を横長に切り取った構図もこの国の美学でしょう。