高齢の父に「安全運転サポート付」の車に乗って欲しいのですがお金がありません。自動ブレーキなどを今の車に「後付け」できないでしょうか?
運転の誤作動による悲惨な事故をニュースなどで目にしたことがある方は多いでしょう。ご自身の両親が高齢で車の運転をしている場合、事故が心配な方もいるのではないでしょうか。 購入時は不要だと思っていても、後から必要性を感じることがある自動ブレーキ。果たして後付けは可能なのでしょうか? この記事では、自動ブレーキは後付けできるのかを解説します。また、後付けできない場合に取り付け可能な安全装置や、価格の相場なども解説しているのでぜひ参考にしてください。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
自動ブレーキとは
自動ブレーキは国土交通省が認定した一定の性能を満たす乗用車にのみ取り付けられる、衝突被害を防ぐための装置です。国土交通省では衝突被害軽減ブレーキ認定制度を設けており、次の要件を満たした車のみ認定を受けられます。 「1.静止している前方車両に対して50km/hで接近した際に、衝突しない又は衝突時の速度が20km/h以下となること。」 「2.20km/hで走行する前方車両に対して50km/hで接近した際に、衝突しないこと。」 「3. 1及び2において、衝突被害軽減ブレーキが作動する少なくとも0.8秒前に、運転者に衝突回避操作を促すための警報が作動すること。」 国内の各自動車メーカーが、上記の条件を満たす機能を搭載する自動車を数多く販売しているようです。
基本的に自動ブレーキは後付けできない
基本的に自動ブレーキ機能は、車の基本構造に直結するので後付けできないようです。ただし、国土交通省が認める「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」は後付けできるとされています。メーカーによって異なりますが、機能の例は以下の通りです。 ・障害物への衝突被害軽減をサポート ・バックで速度が出すぎないようにサポート ・低速走行時の急加速回避をサポート アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知して加速を抑制する機能を備えており、踏み間違いで発生する事故の約63%で「急アクセル時加速抑制機能」の作動が期待できるようです。後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置は、各自動車メーカーが用意しているようなので、予算や用途を確認し、ご自身に合った機能のものを選択してください。 また、ディーラーやカー用品店でも購入・取り付けできるようなので、お近くの販売店に問い合わせることをおすすめします。