新潟・妙高の古民家を再生。里山生活を体験できる宿泊施設がオープン!
特徴となるのは、地域を深く味わえる食事と体験プログラム
さらにこの施設ならではの特徴が、地元食材を生かした朝食・夕食と、体験プログラムです。自ら農業を営み、地元ツーリズムに関わる蔡さんならではのネットワークにより、通常の旅では接点を持ちづらい、地場のリアルな食と暮らしを体験できます。 「〈MAHORA西野谷〉がある妙高の矢代地区は、きれいな雪解け水が流れ自然の恵みを受けた矢代米と呼ばれる、おいしいお米が収穫できるエリアです。私達夫婦が大切に育てたお米をはじめ、手づくりの味噌、地元の農家さんと連携して提供する新鮮な野菜など、旬の食材を味わっていただけます」 食事には、ウドやゼンマイなどの山菜を使った料理や笹寿司、かんずりなど、妙高の郷土料理が登場するので、地元食材を味わいながら、伝統的な食文化も理解できそうです。 そして季節に合わせ、田植えや稲刈り、竹の流しそうめん、野菜の収穫体験、郷土料理づくりなどの体験プランもオプションで用意されています。さらに併設のシェアキッチンでは食材を持ち込んで料理をすることも可能なうえ、シェフを招いた飲食イベント、カフェや物販のポップアップなども企画しているとのこと。 「この場所での体験を通じて未知の景色や文化と出合い、地域の人たちと交流することで、また妙高に来たくなるきっかけを生み出したい」と蔡さんは思いを語ります。 MAHORA西野谷では、訪れる人々と地域との接点をつくり、里山体験を提供することを通じて、持続可能なコミュニティを築くことが目指されています。例えば体験の案内人や、朝食・夕食の提供などはMAHORA西野谷の取り組みに共感した地域の人々が担う仕組みになっており、過疎化が進む地域における仕事づくりの一面も持っているのです。 妙高の自然や伝統文化と密着した、小さな古民家宿。そこでは自然の恵みの背後にある、大きな歴史や循環、そして農村の暮らしを実感できる、濃密な体験が待っていそうです。 information MAHORA西野谷 住所:新潟県妙高市西野谷54 宿泊料金:49000円~/1棟(2名から、収容人数最大8名) Web:MAHORA西野谷 *価格はすべて税込です。 writer profile Katsura Hiratsuka 平塚桂 ひらつか・かつら●ライター。神奈川県出身。東京で活動後、2012年より京都拠点。建築・まちづくり分野を中心に、月刊誌やWebメディアへの寄稿を行う。趣味は野球観戦。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。