携帯大手は揃って販売見送り、それでも「Find X8」を日本市場に投入するオッポの狙い
なぜそのような動きが拡大しているのかといえば、国内のスマートフォン市場環境が非常に厳しく、携帯大手からの販売拡大がこれ以上見込みにくくなっている現状、市場で生き残るには自社独自の販路開拓が重要になりつつある、とメーカー側が判断しているためでしょう。とりわけ、ハイエンドモデルは高額ゆえ販売数が見込みにくい一方、そのメーカーが好きで熱心なファンからのニーズが非常に大きいので、ファンの忠誠心を高め確実な購買につなげるためにも、早期に投入することが重要になっているといえます。 こうした動きは、従来携帯大手から販売される端末ラインアップに不満を抱いていた、スマートフォンやガジェットが好きな人たちからは大いに歓迎されるものです。ただ一方で、その流れがあまりに強まってしまうと、FeliCaや5Gのバンドn79の非搭載など、メーカー側が国内向けのローカライズを軽視する動きにもつながりかねないことが危惧されるところでもあります。
佐野正弘