高校生の子どもが「東京で働くから自動車免許はとらない」と言っています。東京でも“免許”はあったほうが便利ですよね? 大人になってからだと、取得も大変だと思うのですが…
地方では車が生活に欠かせないため、高校卒業前後に免許を取得するのが一般的といえます。しかし、進学や就職などで上京し東京で暮らしていこうと考える子どもが、公共交通機関が充実しているため「車は不要」と考えるのも理解できます。 とはいえ、将来的に車が必要になる可能性を想定すると、時間に余裕があるうちに免許を取得してほしいと思う親心も納得できます。本記事では、大人になってからの免許取得の難しさや、高校卒業後と就職後それぞれの取得メリットについて解説します。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
東京での生活と車
東京は、電車やバスなどの公共交通機関が充実しており、車なしでも生活している人は多いでしょう。 車のサブスクサービスを展開する株式会社KINTOが実施した「Z世代のクルマに対する意識調査」によると、自分名義の車を持っている割合は、地方で58.2%であったのに対し、東京では21.5%にとどまりました。 この結果からも、東京では車を持たずに暮らす若者が多いことが分かります。東京で暮らすなら「免許は必要ない」という意識が広まりつつあるのかもしれません。しかし、都心から離れた場所に住む場合や、仕事で広い範囲を移動する場合には、車があると便利な場面も少なくありません。
自動車免許の取得費用とかかる期間
自動車免許の取得費用は、一般的には30万円~33万円前後が相場とされています。費用内訳は、教習費用、教材費、卒業検定費用、高速通行料金などです。合宿免許を利用すれば、短期間で費用を抑えられる場合もあります。 期間は、通学なら1~2ヶ月、合宿であれば2~3週間ほどかかることが一般的です。平日に毎日通える人であれば比較的短期間で取得できますが、仕事や学校との両立が必要な場合は、期間が長くなるかもしれません。
大人になってから自動車免許を取るのは難しい?
若いうちに免許を取得しておくと、体力も気力もあるため、比較的スムーズに取得できるでしょう。しかし、大人になってから免許を取得しようとすると、次のような課題が出てきます。 ●時間的な制約: 仕事や家事の忙しさや趣味など、大人になると時間的な余裕が少なく、教習所に通う時間が取れないことがあります。 ●体力的な負担: 年齢を重ねると長時間の運転や、教習中への移動などが体力的に厳しく感じるかもしれません。また、新しいことを学ぶのが苦手になることも多く、教習所での授業や試験に対する心理的な負担が大きくなる可能性もあるでしょう。 ●コストの増加: 社会人になってからの収入は増えますが、生活費や交際費なども増えるため、まとまったお金を捻出するのが難しくなることが考えられます。