高校生の子どもが「東京で働くから自動車免許はとらない」と言っています。東京でも“免許”はあったほうが便利ですよね? 大人になってからだと、取得も大変だと思うのですが…
高校卒業後に免許を取得するメリット
高校卒業のタイミングで免許を取得する主なメリットを3点紹介します。 ■費用面で優遇される 一部の教習所では、学生向けの割引制度が用意されており、一般的なプランより2万~3万円ほど安くなる場合があります。 ■時間の余裕がある 高校を卒業する時期は、比較的自由な時間が多く、集中して免許取得に取り組むことができます。特に、春休みや期間などを利用すれば、合宿など短期間で取得することもできるでしょう。 ■若いうちにスキルを習得できる 若いときに新しいスキルを身につけると、体力的にも学習能力的にも有利です。車の運転技術も早く習得でき、運転への適応もスムーズなケースが多いようです。 ■友達と一緒に取得できる 同級生と一緒に教習所に通うことで、励まし合いながら免許取得を目指すことができます。春休みを利用した合宿免許であれば、旅行気分で楽しみながら授業に取り組むことができるかもしれません。
就職後に免許を取得するメリット
就職後のタイミングで免許を取得する主なメリットを2点紹介します。 ■経済的な余裕ができる 就職すると、月々の収入やボーナスなどの安定した収入ができるため、教習所の費用を自分で負担しやすくなります。親に頼らず自分で支払える点は、経済的に自立した証ともいえるでしょう。 ■実際の生活に合った判断ができる 就職してからの生活パターンや、通勤の状況が明確になるため、実際に車が必要かどうかを判断しやすくなります。特に東京などの都市部では公共交通機関が充実しているため、生活の中で車を使う機会が少ない場合は、免許取得をしない・後回しにする選択も合理的と言えるでしょう。
まとめ
東京住まいであれば免許自体が必要ないと考える人がいるのも不思議なことではありません。また免許を取得する場合でも、高校卒業後と就職後の、どちらのタイミングで免許を取得するのがいいのかは、個人の状況や価値観によって異なるでしょう。 短期間で取得したい、費用を抑えたい人などは、高校卒業後のほうが適しているといえます。車がすぐには必要がなく、経済的な余裕を持ってじっくり免許を取りたい人は、就職後に取るほうが良いかもしれません。 免許を取得しない場合でも、高校卒業後または就職後のどちらのタイミングで取得する場合でもメリットとデメリットを比較検討し、自身のライフプランに合わせて決めることが大切です。 出典 株式会社KINTO Z世代のクルマに対する意識調査 執筆者:渡邉志帆 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部