終盤欠場続いたオリベイラ、原因のインドネシア転倒は「バイクの電気系統ショートが問題だった」と明かす
ミゲル・オリベイラは怪我によってMotoGPの2024年終盤戦で欠場が続いてしまった。インドネシアGPのクラッシュが原因だったが、マシンの故障が転倒の引き金だったようだ。 【ギャラリー】MotoGPバルセロナ公式ポストシーズンテスト オリベイラはインドネシアGPのFP1を走行中、ターン3~4の左コーナーで転倒してしまい、右手首を骨折。これによってインドネシアGPは欠場となった。 さらにオリベイラは骨折の回復に時間がかかり、残りのアジア・オセアニアラウンドを全て欠場……最終戦ソリダリティGPでやっと復帰できたという状況だった。 この状況を生み出すことになったインドネシアGPでのクラッシュについて、彼は当時マシンの電気系統でショートが発生したことが、転倒の原因だったと明らかにした。 「あのクラッシュは不運のせいだった。バイクのコントロールユニットにショートが発生していたんだ」 オリベイラは当時の状況について、そう語った。 「そのせいでコントロールシステムが全部ダメになって、ステアリングから転んでしまった」 「こういった転倒では、怪我は運の問題になってくる。かなり複雑なクラッシュだった。ステアリングにぶつかったり、路面に強くぶつかったり不運があり得るんだ」 「でもすぐに地元に戻り、手術を受けてその後は全て順調にいった。今は完璧な状態だよ」 とはいえ、回復に時間を要したことで5戦欠場してしまったことは、彼としても問題だったという。 「回復については予定通りで、6週間だった。問題は5戦連続で欠場しなくてはならなかったことだよ」 「凄く長い期間のように思えたけど、実際には短いものだった。もちろん、自宅で5戦分テレビで見なくちゃならなかったのは事実だけどね」 オリベイラは今季でトラックハウスを離れ、2025年はヤマハ陣営となるプラマックへ移籍する。KTM時代には勝利も収めている彼にとって、このRNF/トラックハウスでの2年間は表彰台も無い厳しい期間となったがライダーとしては成長できたと振り返った。 「この2年間は技術的にも肉体的にもかなり苦戦してきた。MotoGPキャリアにおいても厳しい2年間だったけど、最終的にはこの経験が僕をより強く、完成されたライダーにしてくれると思っている」 「慣れ親しんだモノとは異なる環境にも適応できたし、ライディングスタイルの面でも前進することができた。だから、将来に向けてポジティブだと思っているんだ」
Rachit Thukral/Matteo Nugnes