新しい趣味にモータースポーツはいかが? マツダ主催のジムカーナ走行会に参加して
「ロードスター」ってスバラシイ
ケータリングのチャーシューとカレーの合いがけ丼をたいらげ、缶コーヒーで一服したら、いよいよ午後枠の始まりである。ここで「いよいよ」なんて副詞を添えたのは、イベント的にはここでの2本が公式なタイムになるから(練習走行でもタイムは見られるけどね)。 コースも午前中とはちょっと変わり、スラロームやらバタフライやらで構成されるその最後に、タイトな「“の”の字」が加わる。みんなで一緒にコースを歩き、視覚情報(要は景色)も合わせて走路を記憶。走行は全3本で、最初の1本は練習、残りの2本が公式なアタックとなる。……が、ハナから全体での順位なんて気にしていない記者からしたら、この3本に違いはナシ。ノリノリなスターターの旗さばきにテンションを上げ、1本目からガッツ全開で出撃した。 それにしても、つくづく思う。ロードスターはいいクルマだなぁ。こちらもスポーツカー(?)であるはずの記者のマイカーより、3回りは小回りが利くし、トラコンをオフにしてもとっ散らかることはまずないし、1速へのギアダウンも優しく受け付けてくれる。普段「力こそすべて! ストロング・イズ・ビューティフル!!」とIQ低めにばく進する記者も、「走りながらいろんなことを試せるクルマって素晴らしいな」と感動を禁じ得なかった。 走行としては、サイドターンができない記者は、小回りのグリップ走行で“の”の字に挑戦。2本目(要は本番1本目)にして、スピードを落とさずにクリアできるいい感じの走路を会得した。オフィシャルさんから「今の“の”の字のコース取り、よかったですよ!」と声をかけられ、鼻高々。いっぽう、午前中からどう走るのが正解かわからなかったバタフライエリアは、最後まで調略の糸口がつかめず、解決は次回以降に持ち越しと相成った。
一番の楽しさは上達を実感できること
最後に、本番コースにおけるうれし恥ずかしな記者のタイムを披露すると、1本目が52.371、2本目が51.939である。ティーポ佐藤氏の48.782と比べたら、「この短いコースのどこで3秒も差がつくんだよ!?」ってな具合だが、個人的には大満足。なぜなら午前枠の走行も含め、走れば走るほどコースとクルマの理解度が増し、右肩上がり(右肩下がり?)にタイムが縮んでいったからだ。自身の上達が如実に体感できるという意味でも、やっぱりモータースポーツというのは楽しい趣味だと再確認した。どうでしょう。読者諸氏の皆さんも、ちょいとパイロンをリアタイヤでかすめてみたくなったでしょう? ここであらためて万年ビギナーからアドバイスさせていただくと、常に脳内で課題を設定しながら走行に挑むと、ステップアップがわかりやすくてより楽しめます。最近は書籍だけでなくウェブでもドラテクの情報が拾えるので、ぜひ走行前に予習&課題設定をしておきましょう。 次いで……これが特に重要なのだが、できる限り「先生」のいるイベントに参加し、同乗&アドバイスの枠があったら、極力それを活用しましょう。自分がうまく走れているのかどうかすらわからず、漫然と出走枠を浪費する悲劇が避けられます。また上述の課題設定を、先生の言にゆだねるというのも大いにアリ。そもそも最初は、自分の技量がどれほどか、どう走るのが正解かなんて、まったくわからない状態ですからねぇ(実経験アリ)。 後はそうですねぇ……。この壺を買っていただくか、webCGの有料会員に登録でもしていただければ、あなたのタイムアップは間違いなし。どうでしょう? おたくの床の間にもひとつ。 (文も写真も編集もぜんぶwebCG堀田剛資<webCG”Happy”Hotta>)
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