〔ロンドン外為〕円、154円台前半(19日正午)
【ロンドン時事】19日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、円買い・ドル売りが加速し、1ドル=154円台前半に上昇した。ロシアのプーチン大統領が核ドクトリン(核抑止力の国家政策指針)を改定したことで世界情勢が不透明になるとの警戒感が拡大。安全資産とされる円を買う動きが強まった。正午現在は154円03~13銭と、前日午後4時(154円95銭~155円05銭)比92銭の円高・ドル安。 円は序盤、プーチン大統領が核ドクトリンを改定する大統領令に署名したことを受け、リスク回避の買いが集まり急伸した。ウクライナによる米国製の長距離地対空ミサイルを使ったロシアへの攻撃に関する報道なども円相場を押し上げた。 円は上昇が一服すると、もみ合いながらじり安に転じ、持ち高調整の円売り・ドル買いも絡んで上げ幅を縮小した。 対ユーロは1ユーロ=162円70~80銭(前日午後4時は163円82~92銭)と、1円12銭の円高・ユーロ安。 ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.0557~0567ドル(同1.0568~0578ドル)。 ポンドは1ポンド=1.2631~2641ドル(同1.2635~2645ドル)。