大仁田厚、川崎フロンターレサポーターイベントで電流爆破マッチ敢行も「誰だ? 1、2、3、ダーッって言ったのは」
◆「ボーイズビーアンビシャス」イベント(11日、Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsuフロンパーク) 「邪道」大仁田厚がサッカーJ1の川崎―札幌戦試合前のとどろきスタジアムで電流爆破マッチを敢行した。 プロレス界で「晴れ男」として知られる大仁田。FMWを一気に人気団体に押し上げた1990年8月4日の伝説の汐留レールウェイでの電流爆破マッチ始め屋外開催の試合の天候には恵まれてきたが、22年に予定されていた川崎主催の「ボーイズビーアンビシャス」は電流爆破マッチを予定していたものの台風のため、やむなく中止となった。 今回、2年前の無念を晴らすべくサッカーの聖地に乗り込んだ「邪道」。その願い通り、この日は朝から快晴。多くのサッカーファンが詰めかける中、川崎のライトブルーのユニホームを着ると、ファンを集めての「男気ジャンケン大会」からフル回転した。 「台風、大雨とずっと天候に泣かされてきた『ボーイズビーアンビシャス』だけど、やっと晴れて良かったよ。俺のことを『昔から見てました』って言ってくれるサッカーファンもいたし、存分にプロレスの魅力を見せつけてやるよ」と気合を入れて臨んだ“メインイベント”の電流爆破バットデスマッチでは、FMW時代の盟友・雷神矢口、リッキー・フジと組んでミスター・ポーゴ、櫻井匠、怨霊組と激突。 「オオニター!」と、自身の名前がコールされた途端、ポーゴに大型ドラム缶で殴りかかると、場外乱闘に。プロレス慣れしていないサッカーファンが逃げ惑う中、殴り合いの大暴れ。リングに戻ると、電流爆破バットで昨年、大動脈瘤手術を受けた腹部に強烈な殴打を受け、悶絶する場面もあったが、怨霊の顔面に毒霧を噴射。戦線離脱させると、最後は矢口と櫻井の前後からの電流爆破サンドイッチ殴打をさく裂させ、KO。すかさずフォールし、3カウントを奪った。 フロンターレのユニホームを着た川崎ファンが取り囲んだリングの真ん中に立ったところで、他団体・GLEATの河上隆一がリングへ。同団体のカズ・ハヤシの引退マッチでの電流爆破マッチ参戦が決まっている大仁田をにらむと「カズ・ハヤシの引退試合、この俺をタッグパートナーにどうですか? 俺は電流爆破で俺自身を燃やし尽くしたいんです!」と猛アピール。 この言葉を受けた大仁田は河上をがっちり抱き寄せると「やってやるよ! だけど、俺と組むということはクビ覚悟でやるということだぞ!」とタッグを組むことを受諾。大仁田、河上が組んでのGLEATリングでのカズ、CIMA、田中稔組との激突が濃厚となった。 河上と肩を組むと、リングを囲んだサッカーファンにペットボトルの水をかけまくる“聖水の儀式”を敢行した大仁田。 再びマイクを持つと、「苦しいこと、楽しいこと、たくさんあるけど、人生は乗り越えていかなきゃいけない。胸いっぱい生きようぜ!」と絶叫。「1、2、3、ファイヤー!」の決めゼリフで締めくくったが、多くのサッカーファンが「1、2、3、ダーッ!」とアントニオ猪木さんの決めゼリフを口に。「邪道」は「誰だ? ダーッって言ったのは。ファイヤーだよ!」と、笑顔満開でツッコんでいた。(中村 健吾) ◆全成績 ▽第1試合・スリーウェイマッチ20分1本勝負 〇ミス・モンゴル(8分52秒 Wフォール)あきば栞、パンディータ ▽第2試合電流爆破バットデスマッチ6人タッグ時間無制限1本勝負 〇大仁田厚、雷神矢口、リッキー・フジ(11分53秒 サンドイッチ電流爆破バット殴打→体固め)ミスター・ポーゴ、怨霊、櫻井匠●
報知新聞社