最新ジープ「ラングラー」に乗って分かった「街中でよく見かける理由」…タフさだけでなく快適性が「普通のクルマ」レベルに達していました
搭載されるパワーユニットは直4ターボ+8速AT
現在日本国内のラングラー アンリミテッドに搭載されるパワーユニットは、全グレードとも2L直列4気筒DOHCターボに8速ATの組み合わせとなる。JL型デビュー当初は3.6LのV型6気筒DOHCだったので、かなりのダウンサイジングと言える。 ユーザーからも「V6が良かった」とか「ターボは力不足」という声を聞くことがあるのだが、スペックを比較して見ると最高出力はV6が285ps、直4ターボが272psとほとんど変わらない。それどころか最大トルクに至ってはV6が35.4kgmに対して直4ターボが40.8kgmと直4ターボが優勢なのだ。 今回試乗したのはトップグレードの「ルビコン」で、標準仕様に加えてサンライダー フリップトップ、サイドバイザー、フードカバー、マッドガードなどのオプションパーツが装着されていた。そしてまだ販売に向けて開発中のプロトタイプながら、電動昇降型のサイドステップが備わっていた。
「普通の乗用車」として何のガマンもなく快適にドライブ可能
今回は渋滞がちな街中から高速道路まで200kmを超えるテストドライブをすることができたが、実際に乗ってみると直列4気筒ターボは力不足を感じるどころかキビキビと軽く動き、加速もシャープ。高速では新しい前車追従クルーズコントロールも試してみたが、実用的でロングドライブでも快適だった。本当に普通の乗用車として不満なく乗ることができるのだ。 そして非常に良かったのが、オプションで装着されていたサンライダー フリップトップだ。実際に日光や風を感じながら走ることでよりジープらしい雰囲気を味わうことができた。一方で閉めてしまえば車内はかなり静かだったことも付け加えておきたい。 オフロード性能の高いジープ ラングラーを街中で普通に使ったら……という観点から乗ってみたわけだが、街中でラングラーを数多く見かけるようになった理由がわかった気がする。ラングラー アンリミテッドは、オフロードを楽しむコアなファンならずともクルマでの移動が楽しくなる、とても魅力的に映る1台なのだ。
勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)
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