大塚 愛 ニューシングル「私」に込めた思い「女性に勇気を」
「サクラハラハラ」は「働く女性、恋する女性」が一番のテーマ
──そんなところも感じながらみなさんに見ていただきたいですね。ニューシングルには「私」の他にも2曲入っていますね。その曲についても教えていただけますか。 「サクラハラハラ」は「働く女性、恋する女性」が一番のテーマで、年齢を重ねてくると、独身の女性に関しては、“もう私時間がない”という時間との戦いみたいなのが入ってくる。昔みたいにちょっとした駆け引きとゆるやかに恋愛を楽しんでみたいな感じではなく、そんなのどうでもいい早く結婚を、早く男性を射止めてしまいたいっていう……余計なことなどいらない、彼に対していかに私は女になれるか魅力を出せるかという女性が本当のスイッチを押したときに女になるみたいな、そんな「ホラー」を……。 ──ホラーなんですね(笑) あはははは、そうそう、男性に向けて女になるときの、その魅力的で恐ろしい姿を書きたかったんです。 ──それは経験からですか?(笑) ええ、まあ、いろんな経験しましたからね(笑) ──「女子シェルター」はどういうコンセプトで? 「立ち上がれ女性」という思いで、このCD(曲)を女性の栄養ドリンクにしたいと。いろんな女性のお話を聞いている中で、「なんだその男」って思うような人の相談が多いんです。だから、とにかく騙されるな! ということです。でも、騙される覚悟でそんなのに負けるなということを一番言いたいです。転ぶことを恐れないで転んでも立ち上がればいいんだという、騙されてあげてもいいわよっていう感じで。 ──さすが、大人の余裕ですね。素敵です。 いやいやいや……まだまだです。
作品を作るという過程が、CD制作が一番好き
──CDや曲を作るのは楽しいですか? はい。私は作品を作るという過程が、CD制作が一番好きなんですよ。練り練りできるのが楽しくて……あっち直してやっぱりこっち直してみたいにして作り上げる、すごく“オタク的”にそういうのができるのが楽しいんです。 ──プロデューサー的だったり、ディレクターみたいだったり? そうですね。決して自分が主役だと思ってなくて、私が作る曲が主役。それをみんなでいかにきれいにして、「人に好かれる子になって旅立ってね」っていう作業なので。そういう裏方の作業が好きです。 ──この3曲についての制作で、印象的なことはありましたか? 「サクラハラハラ」に関してはすごく余裕を持って、ゆっくりなペースで作りました。それに対して、「私」はかつてない2週間ですべて上げなくてはいけないというタイトなスケジュールで、今までにない追い詰められ方をしてヤバイなというのと、それをなんとか納めたわっていうホッっていう感覚の「女子シェルター」。 ──「私」は、歌詞もない真っ白なところから2週間で作られたんですか? そうですそうです。しかもドラマ主題歌なので、全部作り上げて渡したものをいいって言ってもらえなかったらやり直しというか、その曲ごとボツになる可能性もあるので、もう恐怖でした。 ──どんな反応でした? まずスタッフにプリプロの音源を聴いてもらうために、送信ボタンを押すのに「はぁああ~」みたいな(笑)送信の後は返事が返ってくるまでパソコン開きたくない、LINEも見たくない、グッバイみたいな(笑) ──やっぱり制作はすごい緊張感ありますよね。「私」はすごく新鮮な感じがしました。出だしからそうですが、これまでの愛さんの曲の中でも新しい感じで。 そうですね。今までのシングルのラインアップにない感じの曲ですね。