大塚 愛 ニューシングル「私」に込めた思い「女性に勇気を」
「私」という楽曲には合うと思ってセルフポートレートに
──お母さんになられて落ち着かれました?(笑) 今はおとなしくなりました(笑) ──CDのジャケットもすごく素敵ですね。(大塚 愛さんを表すカラーの)「ピンクベージュ」トーンで。シンプルだけど強いメッセージがありますね。愛さんのアイデアですか? ありがとうございます。そうですね。カメラマンさんが撮る写真はカメラマンさんがどう撮ろうかというのがすごく出ると思うんです。被写体をいかに愛しているかなどの気持ちも。そういうカメラマンさんの気持ちが入った写真よりは、自分が撮る写真、自分の気持ちが入った写真の方が、この「私」という楽曲には合うと思ってセルフポートレートにしました。 ──Instagramにもいろいろアップされていますね。写真を撮るのがお好きなんですか? 人が前にいると、初めての人だったりするとどうしても顔がかたまってしまって、でも、自分で撮る、セルフポートレートだと無人。何をやっても、自分で見たときに「気持ち悪い」って思っても(笑)自分だけで終わるので、気兼ねなく変な顔もできます。(セルフ以外についても)いつも、「あ、撮りたいな」と思ったらシャッターを押す感じです。 ──「今の大塚 愛を見せる」というテーマの(初回生産限定盤の)STYLE BOOKにもたくさん素敵な写真が入っていて、素敵な言葉が添えられていますね。 ポッと出なんですよ、全部。これを書こうとかなくて、(写真を見て)そのときに思ったことを書いています。歌詞もそうで、そのときに(自分の中から)聴こえてきた言葉を書いています。音と言葉の音って結びつきが深いなと思っていて、メロディーが、音が呼んでる言葉のニュアンスや口の開き方や音の色を連れてきてくれるというか……。 ──なるほど、そんな感じわかります。「私」のMusic Clipも素敵な感じですね。 どうしても都会を歩きたかったんです。働く女性に元気を出してもらいたいという気持ちは昔からあったんですが、近年さらに強くなって……働く女性が都会の無機質なビルの中で毎日働いている、だけども人の目を気にしないで、自分を見ながら自分と向き合いながら日々戦っていってほしいということで、「無人」なんですね。 ──なるほど。撮影は早朝だったとか。 そうなんです。最初は朝日だけというプランだったんですけど、自ら「朝日と私のバックショットを入れたい」と言ってしまって、「じゃあ大塚さん早く入ってもらわないと」と言われて、「しまったぁ」みたいな……。メイクが始まったのは3時でした(笑) ──それは真っ暗ですね(笑)寒かったですか? 寒かったですね、そのときは熱があったので普通の気温の寒さに悪寒もプラスされてよくわからなかったです。できあがりを見て、編集って素晴らしいなと思いました(笑)