2024-25年秋冬ロンドン海外バイヤー評 “クワイエット・ラグジュアリー”から脱却
マストハブなアイテム:「バーバリー」のアウター。ブランドの必需品であるが、ダニエル・リーにより確固たるものにした。シティからゲレンデまで、ブランドを象徴するデザインがそろった。特に、アイボリーのシアリングコートやチェック柄のダッフルコート、レザーのロングトレンチなどは注目。
注目の新進ブランド:「コナー アイブス(CONNER IVES)」と23年度「LVMHプライズ」セミファイナリストに選ばれた「アーロン エッシュ」(AERON ESH)」。
ノードストローム(NORDSTROM)
リッキー・デ・ソーレ(Rickie De Sole)=ウィメンズ・ファッション・ディレクター
良かったブランド:「JW アンダーソン」「アーデム」「シモーン ロシャ」「モリー ゴダード」「バーバリー」。
注目したいトレンド:けばだった質感がそこかしこに見られた。手触りのよいシアリング、風通しのよいフェザー、そしてループ状の糸がスタイリングの主役だ。「シモーン ロシャ」や「ノウルズ(KNWLS)」のレースアップのコルセットのディテールをあしらったランジェリーやインナー、「アーデム」の見せるブラやスリップスカートは、コレクション全体にセクシーなアクセントを加えた。
アウターはミックスアレンジされたトレンチコート、ボリュームのあるダッフル、オーバーサイズのツイードコートなど、評価が高い。中でも「バーバリー」は、現代的なディテールを取り入れた魅力的なスタイルでリードした。
シルエットはオーバー。「JW アンダーソン」のマクロニットや「モリー ゴダード」のふわふわとしたシフォンスカート、「シモーン ロシャ」の球根のような丸いシルエットのケープドレスなど。
マストハブなアイテム:「JW アンダーソン」のロープハンドルのバッグ、「バーバリー」の首元を覆うファンネルネックのコート。
注目の新進ブランド:2023年「LVMHプライズ」最終選考に残った、ポーリナ・ルッソとルシール・ギルマード(Lucile Guilmard)による「ポーリナ ルッソ(PAOLINA RUSSO)」。