巨人・長野久義、39歳6カ月年長3番目の1500安打達成 九回代打適時打!2位タイ浮上
プロ15年目の巨人・長野久義外野手(39)が25日、DeNA9回戦(ハードオフ新潟)の九回に代打で中前適時打を放ち、プロ野球史上138人目の通算1500安打を達成した。39歳6カ月での到達は年長3番目。一振りで貴重な追加点を奪い、3-2での勝利に貢献。チームは阪神と並ぶ2位に浮上した。 【写真】巨人・長野久義と日大同期・ホンダでもチームメートの川戸洋平さん「嫌いっていう人間は誰一人いなかった」 新潟でメモリアルな一打を刻んだ。1点リードの九回1死二塁。代打で出場した長野が中前適時打を放ち、史上138人目の通算1500安打を達成。周囲への感謝を忘れないベテランが節目の数字にたどり着いた。 「プロに入った頃には1500本も打てると思っていなかった。本当にいろいろ支えてもらっている球団の方、ファンの皆さんに感謝したい」 21日のヤクルト戦の九回に代打で1499本目の安打をマーク。出場2試合連続の安打で1500安打に達し「リーチから一発で決められてよかった」と喜んだ。39歳6カ月での到達はレロン・リー(ロッテ)の39歳2カ月に代わり、年長3番目となった。 日大4年だった2006年秋のドラフト会議で日本ハム4巡目指名、ホンダに入社して2年目の08年秋にロッテ2巡目指名を受けたが、巨人への思いを貫き、2度とも入団しなかった。翌09年秋のドラフト会議で巨人から1位指名を受け入団。新人王、首位打者など数々のタイトルに輝いた。 打撃は後輩の一言によって築かれた。日大3年時。外角のボールになるスライダーを振る癖があった。データ班の後輩に「少し離れてみたらいいんじゃないですか」と助言を受け、ホームベースから離れて立つスタイルを確立した。35歳シーズンの19年、巨人がFAで獲得した丸佳浩の人的補償として広島へ移籍して以降は「みんながやっていて、やってみたらよかった」と本格的にウエートトレーニングに着手。かつての仲間が「必要なことはとことんやる性格だった」と証言するように、自身が抱える課題を克服するために研鑽を積んできた。 九回に1点を返されたため、長野の一打が貴重な追加点になった。チームは阪神と並んで2位に浮上。現役時代に自主トレをともにした阿部監督は「1500本は素晴らしい記録。ベテランになっても声を出したり、やっぱり頼りになる」と目を細めた。