2度目の欧州制覇に貢献。チェルシーについに現われた「生え抜きの主力」【現地発】
マウントとジェームズこそ新生チェルシーのシンボル
生え抜きの逸材が主力としてCL制覇に貢献した点に、大きな意義がある。マウント(左)とジェームズ(右)は、新生チェルシーの象徴だ。(C)Getty Images
9シーズンぶり2度目の欧州制覇を成し遂げたチェルシー。特筆すべきは、国産の若手の大いなる貢献だ。MFのマウントとDFのジェームズ。サポーターが待ち望んでいたテリーに続く生え抜きの主力が、ついに現われた。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2021年6月17日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 5月29日夜。エスタディオ・ドラゴンのセンターサークルで、3人の若者が特異なシーズンの結末に感じ入っていた。 ほかの多くのチームメイトは、会場に流れる大音量の音楽に合わせて歌い、踊り続けていたが、メイソン・マウントとリース・ジェームズ、ベン・チルウェルは腰を下ろし、“最高の瞬間”を堪能しているようだった。 彼らの首には、メダルがぶら下がっている――それは、チェルシーが欧州覇者になった証だ。その現実
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