「仕事辞めたいな…」そう思ったら〈転職サイト〉への登録と同時に「誰もがやるべきこと」とは【人事のプロが解説】
「辞めたい」をエネルギーとして会社以外の居場所をつくる
転職サイトに登録すると同時に行うのが、「会社以外の居場所づくり」です。1回「会社を辞めたい」と思うたびに、会社以外の新たな居場所をつくっていきます。 居場所づくりは、横の広がりと縦への深化で考えます。[図表1]をご覧ください。左は新たな居場所を増やしていく方向です。 これからの時代、1つの会社に依存する「一本足打法」はリスクです。拠り所はマルチ化しておく必要があります。 「会社を辞めたい」と思うたびに、このエネルギーを活用して居場所を増やしていきます。居場所は、仕事関係に限ることなく趣味、同窓会、地域でも何でも結構です。このように複数の居場所を横に広げるように増やしていくのがこの戦略です。 もう1つの戦略は、会社以外につくった新たな居場所で関与度合いを増やしていく方向です。もちろん、自分に合わない居場所に無理にコミットしていく必要はありません。自分と相性のいい、参加していて気持ちの良い居場所に限定して関与度を上げていきます。 始めは一参加者として参加し始めたコミュニティ(居場所)ですが、次はもっと関与度を高めて、今度は事務局のお手伝い役(サポーター)として参加します。さらに「会社を辞めたい」と思ったら、さらに関与度を上げ、事務局を担ったりします。 コロナ禍でリアルな対面の場が少なくなり、人脈構築の機会が減ったと思われる方も多いかと思いますが、実はチャンスは増えています。オンライン上で様々なコミュニティ(居場所)が立ち上がっています。 リアルな会合では、休みを取ったり、土日に参加したり、それなりに労力が必要でした。これがオンラインなら参加は容易です。参加してみて自分に合わないと思ったら次回以降は参加しなければいいのです。 「会社を辞めたい」と思った時は、会社以外とつながりを持ちたい気持ちが一番高まっています。日頃は忙しさにかまけてコンタクトも取っていなかった外部のコミュニティと接触するチャンスです。 このように「会社を辞めたい」マインドを活かしていくことも「会社を辞めたい」思いをセカンドキャリアにつなげていくための秘訣です。 木村 勝 行政書士 リスタートサポート木村勝事務所 代表
木村 勝