幸運の玉求め200人が争奪戦 新春恒例「玉せせり」 福岡・筥崎宮
福岡市東区の筥崎宮で3日、新春恒例の「玉せせり」があった。触れれば幸運を授かるとされる木製の玉(直径約28センチ、重さ約8キロ)を求め、陸(おか)組と浜組に分かれた競り子たち約200人が勇壮に争奪戦を繰り広げた。 【写真】触れれば幸運に? 福岡・筥崎宮の「玉せせり」 室町時代に始まったとされる祭り。約250メートル離れた末社から始まり、楼門で待つ神職に玉を奉納するのが陸組なら豊作、浜組なら豊漁になると伝わる。締め込み姿の競り子たちは沿道からの勢(きお)い水を浴びながら「オイサッ」と元気な掛け声を響かせた。 陸組として玉を納めた地元の東消防団筥松分団長、川嶋仁さん(59)は「一生に1回しかできない経験と思う」と達成感をにじませ、「みんな平和に楽しく暮らせる一年になってほしい」と願っていた。【佐藤緑平】