斎藤知事の25日証人尋問決定 元県幹部の公用PCデータも提出求める 兵庫県議会百条委
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した文書の真偽を解明する県議会調査特別委員会(百条委員会)は11日、証人尋問を25日に実施し、斎藤氏に出頭を要請することを決めた。実現すれば再選後初の証人尋問となる。 百条委では、25日に斎藤氏や片山安孝元副知事に対する証人尋問、参考人の弁護士への意見聴取を公開で行うことを決定。告発文書を出した元県幹部の男性=7月に死亡=が公用パソコンに残していたデータを巡り、片山氏が10月の尋問で「(男性による)不正目的だった」などと証言したことを受け、データの一部の提出を求めることも決めた。 今後のスケジュールについては、公益通報の問題に詳しい弁護士や学識経験者4人に対する書面調査や、県職員ら6人に対する聞き取り調査も合わせて進め、来年1月中旬の委員会で調査報告書の試案を提示。協議を重ねて2月定例県議会で報告するとした。 委員会終了後、報道陣の取材に応じた奥谷謙一委員長は「証人尋問はこれまでの調査の総括として行い、最後となる」との見通しを示した。11日に県による内部通報についての調査結果が公表されたことについては「結果は尊重するが、こちらは『内部調査に問題があった』との認識。(百条委での)証言を基に結果を取りまとめる姿勢に変わりはない」と述べた。 斎藤氏の再選後の証人尋問を巡っては、11月25日の百条委への出頭を要請したが、斎藤氏が政府主催の全国知事会議に出席するため、欠席した。