大きな意味を持つ広島の「連覇」、なでしこ守屋のクロスを無効化した「守備」【クラシエカップ決勝が示した「女子サッカー」の未来】(2)
■個人能力に差がある「3強」と「それ以外」
広島は、クラシエカップでI神戸に完勝した。 たしかに、ボール・ポゼッションではI神戸が上回ったし、後半は1点を追うI神戸が押し込み続け、広島は5バックで跳ね返すだけの展開になってしまった。シュート数では広島の4本に対して、I神戸が10本だった。 勝利した広島の吉田恵監督も「もっと攻める時間を作りたかったし、前からプレスをかける守備をしたかった」と語っていたが、これはある意味で仕方がない。 I神戸は(あるいは「3強」は)代表クラスの選手多数を擁し、I神戸にはスペイン人を中心に外国籍選手もそろっている。現状では「3強」以外とは個人能力の面で大きな差があるのだ。 だが、広島は非常に組織的な守備を構築し、ボールを持たれ、ロングボールで押し込まれながらも、決定機はほとんど与えなかった。あれだけ、ボール保持で圧倒し、1点を追っていた広島の後半のシュート数が5本でとどまったことが、そのことを如実に物語っている。
■相手プレーに規制「適切なアプローチ」
I神戸の本来のストロングポイントはサイド攻撃にある。右サイドのウィングバック、守屋都弥は今では日本代表のレギュラー格。疲れを知らない上下動から正確なクロスを入れていく。 だが、I神戸がボールを左右に散らし、守屋や左サイドの桑原藍を使おうとしても、広島はきちんとMF、DFの2本のラインを左右にスライドさせて、I神戸の選手をフリーにはしない。 前からプレスをかけにいき過ぎるとI神戸の選手にかわされてしまうので、前に行き過ぎることなく、相手のプレーに規制をかけ、適切なタイミングでアプローチをしかけて「ボールを奪えても相手に自由にさせない」という考えで粘り強い守備を続けたのだ。 下がり目のトップというポジションにいた上野真実の献身的な守備やボランチの柳瀬楓菜の広範なカバーも目立った。
後藤健生
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