元高見盛が現役時代さながらの気合注入パフォ披露…能登半島地震復興支援勧進大相撲でOB戦
日本相撲協会は16日、東京・両国国技館で、能登半島地震の復興支援を目的とした「勧進大相撲」を開いた。勧進相撲とは、相撲を披露することで、寺院や神社などの建立、修繕などの寄付を募ること。「勧進相撲」として開催されるのは、1962年に大阪で「四天王寺復興勧進大相撲」が開かれて以来、62年ぶりとなった。今回の勧進大相撲では、入場料の全額などを被災地に寄付する。 親方衆によるOB戦も行われた。元小結・高見盛の東関親方は、現役時代におなじみだった気合注入パフォーマンスを披露した。千賀ノ浦親方(元幕内・里山)には敗れたが「やっぱり勝敗以前に盛り上げないと、とは思っていますのでね。引退して11年、力がなくなっていますね」と苦笑。被災地はまだ復興へ向け道半ばだけに「心が痛みますね」と神妙に話した。 元横綱・鶴竜の音羽山親方はOB戦に向けたトレーニングなどで、背中を肉離れしたという。「気持ちはいつもの感じでしたけど、体は衰えていましたね」と苦笑いを浮かべた。ただ復興支援の勧進大相撲だけに、無理をおして出場。「自分が相撲を取ることで、少しでも皆さんに喜んでもらえればいいな、と思いまして」と話していた。
報知新聞社