妻が亡くなり、食事は毎日スーパーやコンビニの「惣菜」です。和食中心を心がければ”栄養面”は心配ないでしょうか?
「毎日の食事はスーパーやコンビニの惣菜ばかり」という状況だと、栄養バランスが気になる方もいるでしょう。和食中心の食事にすることで、体に必要な栄養素をバランスよく摂取できますが、揚げ物などには注意が必要です。 特に、塩分や脂質の多いお惣菜が続いた場合、健康リスクが高まる可能性もあります。本記事では、和食がヘルシーな理由と、必要な栄養素をバランスよく摂る方法を詳しく解説します。お惣菜にかかる費用もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
和食がヘルシーといわれる理由
和食の献立には、体に必要なたんぱく質や脂質、炭水化物の三大栄養素がバランスよく含まれているため「和食は体にいい」といわれています。米国タイプの食事はパンと肉が中心になりがちなのに対し、和食の基本はご飯や煮物、魚が中心です。 基本的な和食の献立に加えて適度に肉や乳製品を摂取することで、栄養バランスのいい状態がたもたれるでしょう。理想的なバランスはたんぱく質が13~20%、脂質が20~30%、炭水化物が50~65%程度といわれているようです。 ただし近年は日本でも肉類や油脂類を摂る機会が増えており、米国タイプの食事になりつつあるため、生活習慣病の発症が心配されています。健康面が心配な方は三大栄養素を摂りやすい和食を意識して、食事のメニューを決めるといいでしょう。
自炊しない場合にかかる費用
ここからは、自炊しない場合1食あたりいくらかかるのかみていきましょう。ご飯については自炊した場合と比較してご紹介するので、ぜひ参考にしてください。 ■ご飯にかかる費用 まずは、ご飯にかかる費用を自炊した場合と比較しながらご紹介します。5キロのお米を購入して、お茶わん1杯あたりのお米の重さを約65グラムとした場合、約77杯分のお米が食べられます。5キロのお米が2000円だとすると、お茶わん1杯あたりのご飯は約26円です。 スーパーで販売されているパック入りのご飯は、お茶わん1杯あたりに換算し、約102円で販売されていると仮定すると、自炊した場合と比べると約76円高くつきます。1ヶ月(30日)あたりに換算するとご飯を炊いた場合は約780円、パック入りのご飯は約3060円になるため、差は2280円です。 2280円の差が高いと感じる方は、ご飯だけでも自炊した方がいいでしょう。ただし、お茶わん1杯の量は人によって異なり、光熱費もかかるためあくまで目安となります。 ■おかずにかかる1食あたりの費用 ここからは、バランスのいい食事にかかる費用をみていきましょう。ご飯は自宅で炊いていると仮定して、お惣菜はコンビニで購入した場合の費用を例としてご紹介します。 ・味噌汁:108円 ・さばの塩焼き:365円 ・サラダ:225円 一汁三菜を意識してコンビニでお惣菜のみを購入した場合、合計698円となりました。ご飯が入ったお弁当を購入する場合は、さけ弁当が567円です。さけ弁当に味噌汁をプラスすると675円になります。 お弁当にはご飯も入っており味噌汁をつけても675円なため、好きなお惣菜を単品で購入するより約23円安く購入できるでしょう。ただし、脂質が多く入っている可能性があるため、栄養バランスには注意する必要があります。 お弁当に入っているおかずによっては、お惣菜を単品で選んだ方が健康的な場合もあるでしょう。ご飯以外を単品で購入した場合、1ヶ月あたり1食2万940円かかります。1日3食とも同様の食事をした場合は6万2820円です。 総務省統計局「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、単身世帯の1ヶ月あたりにかかる食費は4万6391円となっています。 毎日コンビニで買い物をすると、単身世帯の平均的な食費より高くなるおそれがあるため、自炊かスーパーでの買い物をした方が節約になるでしょう。ただし、ここで紹介した費用は購入する店舗や商品によって異なるため、目安として参考にしてください。