バイトと正社員の給料を時給換算すると「バイト」の方が良さそうです。正社員にならずに働いた方がいいですか?
アルバイトと正社員の働き方には、さまざまな違いがあります。また収入面でも、働く期間によって違いが発生するでしょう。 本記事では、月給18万円で働く正社員の収入を時給換算したうえで、アルバイトと正社員のどちらの働き方のほうがいいかを考えます。
月給18万円の正社員の収入を時給換算すると1080円
今回、新入社員の初めての給料と仮定して、月給を18万円に設定します。労働時間は1日8時間、年間の労働日数は250日、残業は発生していない条件で計算します。 (18万円×12ヶ月)÷(8時間×250日)=1080円/時間 月給18万円で、残業をせずに働いている場合は、時給に換算すると1080円であることが分かりました。
アルバイトの時給が1200円なら正社員にならないほうが時給的にはお得
仮に、アルバイトでの時給が1200円の場合、時給換算で1080円の正社員よりは、アルバイトとして働き続けたほうがいいように見えます。しかし、アルバイトと正社員では働き方に大きな違いがあり、時給だけで良し悪しは図れません。ここでは、アルバイトと正社員の働き方の違いを紹介します。 ■正社員は賞与がある 正社員として働いている場合は、企業によって賞与が支給されます。アルバイトでは、賞与の支給は基本的にありません。そのため、時給換算では低くても、企業の業績によっては、収入が多くなることもあります。 ■正社員は安定した収入が見込める 正社員は、基本的に月給が固定されており、安定した収入が見込めます。しかしアルバイトは、多くがシフト制であり、シフトに入れない日が続けば、その分収入も減少してしまいます。自分の好きな時間帯や勤務時間を選択できますので、自由度が高い働き方といえますが、その分収入面の計画をあらかじめ立てて、シフトを組む必要があるでしょう。 ■正社員はキャリアアップによる収入増加が見込める 正社員の場合、入社直後の収入は少なくても、経験やスキルを身に付けていくことで仕事の幅が広がり、将来的に昇給や昇進を目指せます。また、長期的に働き続けることによって役職に就くこともあります。正社員として働き続けると、さまざまな形で昇給が見込めるでしょう。 ■アルバイトは自分で働き方を選択できる アルバイトは勤務日数や時間を、ある程度は自分で調整できます。また、やりたい仕事があれば、掛け持ちも可能です。将来やりたいことや夢があって、時間を確保したい場合は、働く時間のコントロールができるアルバイトはメリットが多いといえるでしょう。しかし、自由な時間を確保するためにシフトを減らせば、その分収入も減少しますので、スケジュール管理が重要になります。 ■アルバイトは異動や転勤がない アルバイトは正社員と異なり、異動や転勤がないことも特徴の一つです。転勤が発生すると、新しい部屋探しや引っ越し費用などが必要ですが、アルバイトではほとんど発生しないでしょう。正社員になると、引っ越しを伴う転勤が発生する場合もあり、既に家庭を持って住宅を購入しているようであれば、単身赴任を検討する必要もあります。